プレゼンを行う場面は思っている以上に多い。大それたプレゼンに限らず、会議の中で報告をしたり、誰かに自分の考えを伝えるといったものもプレゼンの一つです。
その一つ一つの場面で、しっかりとプレゼンの目的を設定できているだろうか。その時間を使って、誰に何を伝え、何をどのように変えたいのかがしっかりイメージできているだろうか。
小さなプレゼンにおいてもしっかりと目的をイメージできていないと、プレゼンの価値が下がってしまう。こういった小さな差の積み重ねによって、格差が生まれてくる。
どんな小さなプレゼンにおいても、プレゼンの目的を大切にするように心がけていきましょう。
- プレゼンのゴールは何ですか
- 想いを伝えるプレゼン
- まとめ
プレゼンのゴールは何ですか
「何のためにプレゼンをするのか」「聞き手はどんなイメージか」を考えたあと、次に考えるべきは「ゴールは何か」です。このプレゼンを通して、「聞き手をどういう状態に持っていくか」「どこをプレゼンのゴールとするのか」を言語化します。
具体的に言えば、
・聞き手が賛成にせよ反対にせよ、何らかの意見を表明してくれればいいのか
・聞き手が賛成してくれたらいいのか
・聞き手に動いてもらう必要があるのか
というように、聞き手が「どこまでやればいいのか」を決めるのです。
以前、「稼げるプレゼン」でもお伝えしましたが、プレゼンというのは聞き手に行動を起こさせるために行うものです。聞き手にメッセージを伝えて、行動を起こしてもらえなかったのであれば、そのプレゼンは何の価値も生み出せていないと言っていいでしょう。聞き手にどんな行動を起こさせて、どんな変化を起こしたいのかをしっかりとイメージすることで、プレゼンの目的を明確にすることができるのです。
聞き手に何らかの意見を出してほしい。自分のアイデアに賛成してほしい。自分のアイデアに賛成してもらった上で、自分の事業に協力してほしい。
聞き手に求める行動は様々なレベルがあります。そこを明確にしておくことで、プレゼンの目的が明確になってきます。プレゼンの目的が明確になれば、その目的を達成するためにはどんなプレゼンにすればいいのかが見えてきます。聞き手に対して伝えるべき情報は何なのか、どんな声のトーンで伝えるべきなのか、プレゼンの具体的なところに落とし込んでいくことができるのです。
プレゼンの目的が意識できていない人は、たくさんの情報の中から、どれが必要で、どれが不要なのかを判断することができません。だから、何でもかんでも情報を詰め込んで、文字だらけのプレゼン資料を作り上げる。何もわからないから、とりあえず全部入れておこうと。
しかし、目的の定まっていないプレゼンは聞き手に何も伝えることができない。どういう行動をとってほしいのかさえ決まっていないプレゼンでは、聞き手に行動を起こさせることができるはずがない。そして、現状の社会にはそういうプレゼンが溢れている。
とりあえず時間を埋めるために話し続けて、自己満足のプレゼンをする。聞き手は何も行動を起こそうと感じない。それでは時間の無駄でしかない。何のためにプレゼンの時間があるのか。目的は何なのか。プレゼンの後にどんな変化が起こってほしいのかを明確にしておくことで有意義なプレゼンを行うことができるのではないでしょうか。