人まで話す4つのポイント
①視線:しっかりと聞き手を見る
②手振り:多少、動きをつける
③声:「相手と対話するように」声を届ける
④間合い:話の区切りで、普段より3秒ほど長く、間をとってみる
大事なのは、これら一つひとつの要素をどうするかではなく、「相手に、自分が伝えたいことがしっかり伝わり、動いてもらう」ために、必要なことをすべてやるという姿勢です。目的を見失わず、やるべきことをすべてやって、相手を動かしましょう。
プレゼンを作る際に多くの人が一番注力するのが資料作りでしょう。しかし、830が思うことは、どれだけ素晴らしいプレゼン資料を作っても、それを使いこなすだけのプレゼン技術がなければ何も伝わらないということです。論理的で緻密、過不足のない資料を作れば、聞き手を納得させることはできるかもしれませんが、必ずしも聞き手を動かすことができるわけではないと感じます。
聞き手を動かすためには、聞き手の脳と心に動かさないといけない。論理はいくら脳に語りかけることができたとしても、心を動かすことはできないのです。心を動かすために必要なテクニックがここに紹介されているテクニックです。視線・手振り・声・間合い、これらを意識してみてはいかがでしょうか。
大学の部活動では、年に2回納会があって、部員一人一人が前に立って反省や目標を掲げるという行事がありました。そこではどれだけ自分の熱意ややる気を伝えられるかがポイントになって、みんな様々な角度からエモーショナルなプレゼンを行っていました。当時はみんなの思いや考え方に触れられる興味深い行事だなくらいにしか考えていませんでしたが、今思うと非常にいい機会だったと思います。
部員一人一人がどうすれば部活全体がいい方向に進むのかを本気で考えて、単なる愚痴を言うのではなくて、どうすればよくなるのかを想いを込めて話す。リーダーシップ溢れる納会だったなと。単なる情報共有の場ではなくて、みんな誰かに何かを感じてもらって、変わってもらおうという気持ちに溢れていたと思います。こういう機会は簡単に作れるものではないので、部活動ではいい経験をさせてもらったなと改めて思います。
ここで830がプレゼンする時は、2週間以上かけて内容を練り、何度も頭の中で反芻しました。どのタイミングで間を取って、どのタイミングで声を大きくし、どのタイミングで机を叩いて、どのタイミングで誰を見るのかまで、入念に考えていました。どうにかして聞き手に何かを伝え、変わってもらおうと必死で考えれば、必ず行きつくところなのだと思います。この経験があったからこそ、今でも発表をする時は、目線や声のトーンまでしっかり考える癖がつきました。
ぜひ読者の皆様にも、こういった所にまで気を配って頂いて、最高のプレゼンを行っていってもらえればなと思います。
まとめ
今回はプレゼンの効果を最大化するための手法として、論理ピラミッドと4つのコツについて紹介させて頂きました。どちらも簡単に身につけられるものではありません。何度もプレゼンを繰り返す中で、少しずつでもプレゼンの質を高めていきましょう。
プレゼンの質を高めることができれば、プレゼンを行うたびに周りと差をつけていくことができます。プレゼンといった社会人としての基礎スキルを伸ばすことは、長期的に見てかなりのバリューを生み出してくれることになるのではないでしょうか。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。