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コロナショックの次に来る経済危機は、「カーボンバブルの崩壊」である

カーボンバブル

化石燃料資産が過大に評価されていることによって生じるカーボンバブルは、経済バブルとしては史上最大の規模となっている。過去2年間に行われた研究や報告(中略)によれば、主要部門が化石燃料から、より安価な太陽光、風力などの再生可能エネルギーと、それに伴うゼロ炭素技術にシフトするに伴い、化石燃料産業文明は2023年から2030年の間に崩壊することが予想されている。

カーボンバブルとは、新しいエネルギーインフラが構築され、既存のエネルギーインフラの価値が暴落することを言います。先ほども述べたように、エネルギーインフラの変革によって生じる化石燃料関連の座礁資産は100兆円にも上ります。莫大な規模のバブル崩壊がやってきます。

2世紀に渡って人類は化石燃料の時代を生きてきました。今生きる人は誰も化石燃料のない時代を知りません。だからこそ、化石燃料は当然のものであるという錯覚に苛まれています。化石燃料から価値がなくなるなんて誰も想像しないでしょう。しかし、新しいエネルギーインフラが構築されれば、化石燃料の価値は0になります。バブルがはじけるまでは、ほとんどの人はそこに価値がなかったということには気づきません。1990年代のバブルが崩壊するまで、ほとんどの人が土地に価値があるものだと信じていたでしょう。しかし、そうではなかった。地価は暴落したのです。
化石燃料も同じです。カーボンバブルが訪れるまでは、誰も化石燃料から価値がなくなるなんて考えもしない。しかし、本当にそんな世界がやってくる。それがカーボンバブルの崩壊です。どれだけ大きな影響が出るのか、想像すらできません。日本のバブル崩壊の比ではないでしょう。

カーボンバブルによって、社会構造は大きく変わっていきます。時代の流れを読み、今どう生きるべきなのか、どんな選択すべきなのか、環境問題と向き合いながら考えを巡らせる機会になっていれば光栄な次第です。