心の豊かな社会を作るのがビジネスの使命
消費者の変化、市場の変化からも明らかなことですが、豊かさの概念が今、「モノ」軸から「コト」軸に変わってきています。͡コト軸でいうところの豊かさとは何かといえば、いわば心の豊かさです。
(中略)
豊かさの定義が変わり始めている今、ビジネスも変わらなければ、消費者の支持を得られなくなってしまうでしょう。(中略)
心の豊かな社会をつくること。そして持続させること。それがこれらからのにビジネスの使命です。
モノに溢れる現代において、モノの価値はグンと下がってしまっています。たくさんのモノを持っていたって自慢にもならないし、高いものを持っていたって自慢にはならない。そのように人々の価値観は変わっています。
それでは人々の趣向はどこに向かっているのか。それが、コトです。人々の志向は、モノからコトへと変わっている。モノを買う時、モノ自体に価値を感じるのではなくて、その買い物によってどんな経験ができるのかが重要になってくる。安いチェーンの居酒屋に行くのではなくて、友達の居酒屋に行く。有名なブランドの服を買うのではなくて、自分のお気に入りの服を買う。利益のためにブラック環境が横行する会社から安くモノを買うのではなくて、社会貢献している会社からそれ相応の代金を払ってモノを買う。
モノをどれだけ安く買うというところに重点はなくて、その買い物によってどんなストーリーを描けるかが重要になる。買い物によって友達との関係を再確認するのか。買い物によって自分のアイデンティティを確かめるのか。買い物によって社会貢献する会社を応援するのか。買い物の裏にあるストーリーが大切になってくる。
これがコト主義です。買い物を通してストーリーを感じることで、人びとは豊かさを感じることができる。幸せを感じることができる。これからのビジネスは、モノを売るのではなくて、ストーリーを売る。ストーリーを通して、顧客に心の豊かさを提供する。そうして心豊かな社会をつくっていくことが今後のビジネスの使命である。
ぜひSDGsという観点からストーリーを考えてみてください。そうすることで、人びとを心の豊かさを提供することができ、社会貢献に繋がっていくのです。
まとめ
今回はSDGsの観点から見たビジネスの考え方について考えてみました。
これからのビジネスの使命は、人びとにストーリーを提供して、心を豊かにしていくことです。そのために、SDGsと向き合うことが大切です。SDGsに貢献することで、世界をよくしていくことができる。そういう商品を提供することができれば、その商品を通して人々に社会貢献をするチャンスを提供することができるのです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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