民主主義を成立させるためには
要するに、有権者のひとりひとりが賢明にならなければ、民主主義はうまくゆかない。国民が賢明で、ものごとを科学的に考えられるようになれば、うその宣伝はたちまち見破られてしまうから、だれも無責任なことを言いふらすことはできなくなる。高い知性と、真実を愛する心と、発見された真実を守ろうとする意志と、正しい方針を責任をもって貫く実行力と、そういう人々の間のお互の尊敬と協力と—りっぱな民主国家を建設する原動力はそこにある。そこにだけあって、それ以外にはない
民主主義とは、すべての国民の多数決で政治的判断をしていくということです。つまり、国民一人一人が政治的判断を下しているということです。そんな民主主義の中で、正しい判断をしていくためには、国民それぞれが高い知性を兼ね備えている必要があるのです。
民主主義では国民のできるだけ多くが満足する判断を下せるようになっています。しかし、その判断は多くの国民が満足するというだけで、本質的に正しいのかどうかという点については無関与なのです。国民の多くが間違った知識の下に判断を下していれば、下された判断も間違ったものになるでしょう。多くの国民が、マスメディアによって情報操作されてしまえば、政治判断はマスメディアの支配下に置かれてしまうのです。
民主主義は平等で国民思いの優しい制度のように考える人が多い。しかし、民主主義は非常に難しいシステムです。民主主義の下にいる全ての人が、高い知性を持ち、情報操作に惑わされることなく、正しい判断を下せるようにならないと、民主主義は正常に機能しない。
しかし、幸か不幸か、日本は民主主義国家なのです。830たち日本国民は、一人一人がもっともっと高い意識をもって政治と向き合っていかないといけない。民主主義国家において、政治を動かしているのは、政治家でも何でもなくて、国民なのだから。政治家に文句をタラタラ言っている暇があったら、そんな政治家を選んでしまった自分たちの愚かさを恥じ、勉強するべきでしょう。
民主主義国家における問題の多くは、愚かなリーダーから生じるのではなく、無知な一般大衆から生じている。
まとめ
勉強ができるということはとても恵まれた環境です。そんな環境にいれる幸運を真正面から受け取りましょう。830たちは非常に恵まれている。だからこそ、その幸運を再分配していかないといけない。そうすることで、世界中の人が幸運になっていく。
享受した幸運を再分配するためには、国家規模の適切な判断が必要不可欠だ。民主主義国家の日本において、適切な判断を下していくためには、国民一人一人が高い知性を持つことが必要である。だからこそ、たくさん勉強し、知性ある国民となりましょう。なんとなく投票に行くのではなくて、現状に対してどんな問題意識を持っているのか、どんな未来を思い描いているのか、そのためにはだれに投票しないといけないのか、までしっかり考えて投票に行きましょう。
もっともっと政治に興味を持ってほしい。そういう思いのこもった一票が、日本を、そして世界を変えていくはずだから。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。