顧客が本当に求めていること
自動車、ソーラーパネル、テレビ番組など、どのような製品をつくるにせよ、計り知れない機会がある。顧客が新しい目的地を見つけるのを支援することや、そこに到達するための新しい道を切り拓くことに、どの企業も投資をしたほうがよい。
そのためには、すぐにできる最低限の改善で済ませたい気持ちを抑えて、顧客がまだ完全に気づいていない場合でも、顧客が本当に望んでいることにじっくりと耳を傾けなくてはならない。要するに、自分の成功が顧客の成功と密接に関連していることを受け入れる必要があるのだ。
これもアインシュタインの言葉と重なる部分でしょう。
顧客が要求するものを作ることがゴールになってしまっていたら、商売はそこで終わりです。完全に受注産業で、経済のピラミッドの中で最下層の事業となっていくでしょう。
ビジネスというのは、顧客が要求するものを作るのではなくて、顧客の要求を糸口にして、顧客の本当に望んでいることを探り当て、顧客が要求する以上のものを提供するのです。そうすることで、顧客に120%のサービスを提供することができる。そして、「これがほしいんでしょ。要りませんか。」と商売をするのです。すると、それを求めてたくさんの新たな顧客も一緒に集まってくる。こちら側から顧客に発信していくことができるのです。
アメリカで自動車を開発したヘンリー・フォードは、次のような言葉を残しています。
「顧客に『何がほしい』と聞けば、もっと速い馬がほしいと答えただろう。だから僕は自動車を作ったんだ。」
目先の問題解決を、小手先で解決するのではなくて、本質的な課題を見出して、根本的に改善していくことが大切です。
最近はコロナの影響もあって、在宅ワークが推奨されています。たくさんの人が在宅ワークをするようになって、在宅ワーク至上主義みたいな勢いです。しかし、どうして会社に行くことに問題があったのでしょうか。通勤時間が無駄だというのは目先の問題でしかない。本当の問題は、通勤時間を無駄に浪費してしまう一般大衆の思考回路です。
830は高校時代、2時間かけて学校に通っていました。じゃあ、その時間は無駄だったのか。830はその時間があったから東大に受かったといっても過言ではありません。通学に2時間かかるということは、往復で毎日4時間の通学時間が生まれます。その時間で英単語を覚えたり、資料集を読んだりしていたので、強制的に4時間の勉強時間を確保できるようになりました。その時間がなければ、東大には受かってなかったかもしれません。
今でも830は通勤しています。そうして生まれる通勤時間に本を読む。通勤時間に本を読むようにすれば、一週間で2冊くらいは読書が出来て、新たな知識を身につけることができます。家にいてダラダラしてしまうくらいなら、出勤して読書の時間を確保する方がずっと有意義だと830は思います。
人びとは在宅ワークすることで生まれた時間をどのように使っているのでしょうか。ほとんどの人は遅くまで寝ているか、何も考えずにテレビを見て時間をつぶしているでしょう。それでは何も問題解決になっていない。通勤時間が無くなったところで、同じように時間を無駄にしているのでは、社会は何も変わらない。こういう思考回路を変えない限り、人びとが幸せになることもなければ、日本が成長することもないでしょう。
目先の問題解決に囚われる事なく、問題を深堀りして、根本的な原因を見つけることが大切なのです。
まとめ
今回は問題解決について考えてみました。
自分の不安がどこから生まれるのか、自分の抱える問題の根本的な原因は何のか。今一度考え直してみてください。問題を明確に理解できれば、何をしなければいけないのかが見えてきて、きっと不安は解消されていくでしょう。
問題解決能力を磨いて、精神的に健康な生活を手に入れましょう。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。