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830の社会人生活_44_Stand Up Surfing

SUPのレッスンで830が感じたことは、「人間には目標が不可欠だ」ということです。
「安全なところに向かって進んでいく」という目標が与えられれば、細かな指示をされなくても、何とかインストラクターについていこうと自分たちで動きます。しかし、その目標が失われると、何をすればいいのか分からなくなり、「ここからここまで往復しながらSUPを楽しんでください」と一から十まで指示されないと動けなくなってしまうのです。
SUPをやりたいと集まってきたのは参加者の方であるにも関わらずです。

SUPに限らず、仕事をしていても同じだろうなと思います。
ほとんどの人は目標が与えれれば、そこに向かって自分で考え動くでしょう。しかし、目標がなければ事細かに全て指示されないと動けないのです。
そして、目標を定めるという作業は高度であり、誰でも簡単にできるようなものではありません。

「部下が自発的に動かない」「全て指示をしないと動かない」
そんな愚痴を言う上司はたくさんいることでしょう。
そんな上司がしていることは、いつも指示を出すだけなのではないでしょうか。指示を出すだけで、目標を示さないから部下は自発的に動けない。にも関わらず、「自分の部下は一から十まで指示を出さないと動けない」と勘違いして、部下への信頼を失っていく。
そんな悪循環が回っているのではないでしょうか。
しかし、ここで強調しておきたいことは、部下が「働きたい」「少しでも周りの人を手助けしたい」「会社のためになりたい」と思っていたとしても、目標がなければ動けないのです。それはSUPを楽しみに来た参加者が動けなくなるのと同じです。
それくらい目標を立てるということは難しく、誰でも簡単にできるものではないのです。

マネジメントとしてやるべき仕事は、多くの人に目標を示すことです。
自分たちがどこを目指すのかを示すことです。そうすれば、一から十まで指示を出さなくとも、人は自分で考え行動します。人の力を最大限に引き出すこと、それこそがマネジメントの本質ではないでしょうか。
だからこそ、現代は問題提起できる人材が評価されます。今の社会にどんな問題があるのか、それを解決するために自分たちはどこを目指すのか。そうやって目標を提示できる人材が求められるのです

なぜなら、目標を提示できる人こそが、最も多くの人の能力を引き出し、動かすことができるのだから。目標を提示できる人こそが、最もレバレッジを利かして働くことができるのだから。