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「仕事2.0」のすすめ_概要

第5章 人生100年時代に求められる大人の学び

新しい事に挑戦し続けるには常に学びが必要です。新しい環境でのルール・戦略を学び、試行錯誤していかないといけません。楽しいと思える仕事を見つけるためには多くの仕事を知っていないといけません。だからこそ大人になってからも学びは不可欠です。
しかし、慶應義塾大学特任教授の高橋俊介さんは、「日本のホワイトカラーは先進国で最低というほど、自己啓発していない。日本は、自己投資するという習慣や概念が希薄」だと述べられたそうです。25歳以上の社会人が短期高等教育機関に入学する割合は、OECD諸国中最下位であるというデータもあります。日本人は勉強しない。しっかりこの事実に向き合わないといけない時が来ているのかもしれません。
筆者はこの原因に年功序列の仕組みがあると述べています。日本型終身雇用の一つである年功序列という仕組みは成果主義からは正反対で、ただただ長く在籍すれば給料が上がっていく。だからこそ誰も努力しなくなる。資本主義が主流の現代において、とても共産主義的な仕組み上の失敗を感じます。
830が社会人と話していても、「あいつは俺より給料が良いくせに全然働かない。」っていう愚痴を言う人ってたくさんいるんですよね。その愚痴は全く的外れだといつも説明します。その人は良く成果を上げているから給料がいいんではなくて、歳がいっているから給料がいいだけなんです。あなたの入っている会社は、どれだけ成果を残したかで給料を決めている訳ではないでしょ。それが年功序列です。資本主義の世界にいると違和感を感じるかもしれませんが、日本企業の中は資本主義ではないという事に気付かないといけない。あなたは安定が欲しくてサラリーマンとして雇われることを選んだんですよね。それってめちゃくちゃ共産主義的な考え方ですよね。じゃあ、給料と成果の関係に文句言ってても仕方ないんじゃないですか。成果主義の世界で生きていきたいんだったら起業すればいいんじゃないですかって説明します。
年功序列の説明が長くなってしまいましたが、とにかく成果と報酬が結びついていないことが問題で、成果を上げるために勉強するよりも、役職を上げるために上司に媚を売っている方が良いっていうのが今の日本の企業です。しかし、それはテクノロジーで改善されていくと著者は述べています。結局企業は仕事ができる社員が欲しいわけで、勉強してスキルを身に付けたってことが目に見えて分かるようになって、給料に結びつく社会になれば、日本人も勉強するようになると述べられています。そのために、各個人の経験を可視化できるように個人ログ、キャリア台帳が管理されるようになっていけばいいのではないかと述べられています。現状では、履歴書で学歴や職歴を簡単に書きますが、その個人ログをさらに詳細化していく。ブロックチェーン技術を取り入れる事によって偽造を難しくすれば、キャリア台帳の価値が高まっていく。
これまでの人生でどんな経験をして生きたのか、それが給料を決める。給料を高くしたければ、常に挑戦し、勉強を続けていくしか道がないという世界になっていくのではないでしょうか。

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まとめ

今回は、「仕事2.0」の概要を紹介させて頂きました。
変化を恐れないこと、勉強を続けることの大切さを教えてくれる非常にいい本でした。この本の中で一番印象に残っているのは、「無形資産」の大切さです。お金だけではなくて、「無形資産」を蓄える事で人生を豊かにしていくことができる。次回の考察では、この無形資産についてと人生100年時代において長い職業人生を歩んでいくための3つの働き方について紹介してみたいと思います。
是非興味があれば、書籍を手に取ってみて頂けると幸いです。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。メインストリームは書籍を参考にしておりますが、枝葉の部分につきましては書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご了承の上で、ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。