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830の経歴_13(就職活動2)

考察

自己分析の大切さ

830は学部時代に就活を始めて、結局院生になって内定をもらうまで、2,3年は就職活動を続けていたことになるかなと思います。しっかり時間をかけて自分は何をしたいのかを考える事ができました。正直就職活動一回じゃ本当に時間足りないと思うんですよね。学部の時の就活は、自分が何をしたいのか分からないって自覚するだけで終わってしまったように感じます。何をしたいのか分からず、ブランドや給料で会社を選んで、軸のない周りに流されながらの就職活動を行っていました。それから大学院生になって就職活動を改めて始める時には、エネルギーに関わりながら、社会貢献したいという自分の軸が決まりました。エネルギーを通してみんな生活を支え、環境に優しいエネルギーシステム構築することで地球を守りたいという軸を立てました。
企業選びの軸が決まっていると受けたい企業も絞られます。いきたいのかどうかわからないような会社の説明会やインターンに入ったり、選考を受けるような時間の浪費はなくなっていきます。その時間を志望度の高い企業にしっかり費やす事ができる。830は10の企業も視野に入っていませんでしたが、それでも業界分析や企業分析をするのに手いっぱいでした。エントリーシートは使いまわしはせずに、それぞれの企業にしっかり想いを届けるべくペンを走らせました。「10の企業しか見てなかったら落ちたらどうするの」とか不安に感じるかもしれませんが、落ちたら就職留年すればいい。他の企業に行く気がないんだから。どっかに引っかかればいいやっていう気持ちがあると、その気持ちは簡単に見透かされます。僕はここに行きたいんだって思っている人がいれば、その違いは簡単に伝わると思います。だからこそ、就職で一番大切なのは、まずしっかり自己分析して、自分は何がしたいのか、何が好きで、何はしたくないのかを明確にすることだと思います。そして、限られた企業の分析をしっかりとして、イベントにも参加してってやってたら、その熱意・覚悟は面接でも伝わると思います。
エントリーシート100社出して全部落ちましたっていう人がいますけど、100社も出してるから落ちるんじゃないのかなと思うんです。10社しか出さなかったら、1社くらいは受かってたと思うんです。5社出して5社受かりましたっていうのは、その人が凄いんじゃなくて、5社しか出していないから受かっているんだと思います。いきたい企業を10社まで絞ってみて下さい。自己分析できていなければ10社まで絞れないと思います。
どこに行きたいかを真剣に考えるという一番大切な作業を怠っているんです。就職活動って企業側もたくさんの時間と人件費を払ってやってくれてるんです。それは企業自身の未来のためでもありますけど、しっかりとしたマッチングを行って学生側にもいい未来を提供できるように企業はコストを払ってくれているんだと830は思います。そんな企業に対して、しっかりと自己分析をして、本気で働きたいですっていう気持ちで就職活動に向かうのは、就活生の義務だと思うんです。そういった真摯な態度もない人を採用したいと思いますか。確かにエントリーする企業を減らすというのは勇気がいるし、リスキーな事だと思います。しかし、それが真摯な対応であって、自分のメリットばかりを考えて、相手のことを思いやれないような人と一緒に働きたいとは思ってもらえないと思います。

民間企業か、国家公務員か

民間企業で働くのか、国家公務員となるのか最後の最後まで本当に迷いました。
エネルギーに関する事業を持っている企業に入れば必ずそれに関する業務をすることができる。しかし、経産省は様々な業務があって、何ができるかわからない。しかし、民間企業では裁量が小さすぎる。国レベル、地球レベルで物事を見るには、経産省といった出発地点からキャリアを積んでいった方がいいのではないか。こういった点で迷わされました。
経産省の人事担当の方はとても優しく、「それだけやりたい事が明確だったら、あとは本当に好みの問題だよ。サッカーで例えると民間企業はプレーヤー、国家公務員は監督。どっちがいいっていう事はないけど、どっちでサッカーをしたいかだね。大事な選択だからしっかり考えればいい。自分の中で決断できるようにできるだけ多くのイベントに参加したらいい。」って言ってくれました。そこで830はやっぱりプレーヤーとしてサッカーしたいなと思いました。
本当に悩みましたが、様々なイベントに参加し、今後経産省に入っていく同期たちとも触れ合う事ができました。そして、彼らの名誉のために少しお話ししたいと思います。
経産省であった学生たちは本当に高い目標を持っている人ばかりでした。「今の日本がここが問題だ。だからここを変えていきたいんだ」「明確に何がしたいかはまだ決まってないけど、今までお世話になった日本のために働いていきたいんだ」「中小企業を支えられるような施策を考えていきたい」とみんなやりがいをもって経産省の門を叩いていました。「国家公務員になるか、国際公務員になるかで迷ってるんです。どっちの方が日本の役に立てるかまだ分からないんです。」っていう女の子もいました。国際公務員って何って感じでしたけど、ほんとに高い視野で日本を、世界を見ているんだなと感じました。そんな人たちが支えてくれている日本は本当に可能性を感じました。「国家公務員になったら絶対安泰だ」とか、「官僚になったらすぐそこら辺の社長がぺこぺこ頭下げてくる」とか、そんな小さな見栄のために来ているような人は一人もいませんでした。部活の先輩や同期も国家公務員になっていった人は何人もいますが、みんな高い意識をもってその道を選んでいっていました。国家公務員なんて、激務薄給で、民間企業の方が絶対楽だと思うんです。だけど、厳しい道に進んで、国のために働いていきたいっていう同期を本当に応援したいと思いました。講義をしてくれるような方々もみんな高い意識をもって、どの選択が社会にとって一番いい選択なのかってことを本当にしっかり考えてくれているんだなという事を実感しました。
結局経産省にはエントリーしませんでしたが、そういった実態を知ることができた事が本当にいい経験だったと思います。またいつか、違う立場であったとしても、社会のため、国のため、世界のためにどこかで一緒に仕事する事ができればいいなと思います