2021年3月、クラウドファンディング「数学マップ」、114人の方々から334,500円をご支援頂き、人生マッププロジェクトスタート!

「HELLO, DESIGN」のすすめ_概要

第4章 デザインを行う上での個人と組織の在り方

デザインを行う上で大切なのは、助け合いの文化です。デザインは一人で行う事はできません。アイデア出しやコンセプトづくりを行う上でもたくさんの人がいた方が、様々な視点からものを考える事ができます。何か製品を作る事になったとしてもたくさんの人の助けが当然必要になります。こういったデザインを行う上で、部署や年齢などに縛られない助け合いの文化がとても大切になります。なんでも自分で抱え込んでしまうのではなくて、自分が劣るところは人に任せればいいし、自分が得意な部分は受け持てばいい。人に頼むことは何も悪い事ではないのです。

助け合いの文化を育むために、個人と組織のあるべき姿があります。
個人としては、「自分はこの分野のプロフェッショナルである」という看板を全員が持っていることが大切です。自分の専門分野があるからこそ、他者はその分野のことについて相談しやすくなります。そうやって他者の依頼を対応することによって、自分が困った時、その分野のプロフェッショナルである他者に依頼することを厭わなくなります。「困った時はお互い様」という環境を作るためには、各個人が自分の専門分野をしっかりと持つこと、そのことをしっかりと自覚すること、そして他者に発信することがとても大切になるのです。
組織としては、「チームセットアップ」を大切にすることが重要です。パソコンのセットアップと同じで、最初にしっかりと時間をかけてチームが正常に動くように設定を行う事が大切です。プロジェクト前に、チームの目的を共有したり、各メンバーの性格や専門分野を共有します。そして、心地よく仕事していくために、最低限のルールを作ったり、各個人のプライベートの制約(子供の送り迎えなど)を共有したりします。チーム全体として、各個人がデザインをしやすくなる環境を作っていくことは、デザインの質やスピードに大きく関わっていくポイントです。