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「宗教とはなんだろう?」_3

輪廻転生

子どもが「生きていてもいいことないから死にたい」といったら、どう答えますか?「生きていると、こんないいことも、あんないいこともあるよ」と、言うこともできますが、やはりその人のもっている信念のなかに、人が生きていることの根本の価値みたいなものが必要じゃないでしょうか。

「生きていてもいいことないから死にたい」

こんなことを子供に言われた時、あなたならどう答えますか。

仏教において、この答えとなっているのが、「輪廻転生」という考え方です。
830は「輪廻転生」と聞くと、死ねばまた生まれ変わり、命が循環していくというようなイメージを持っていました。どちらかというとプラスのイメージの言葉かと。
しかし、「輪廻転生」という言葉はマイナスの言葉だそうです。仏教の世界では、極楽浄土を目指します。死んだ後に、極楽浄土に往生することができるのか、それとも再び新たな生を受けて輪廻転生の中に戻るのか。輪廻転生の呪縛から解き放たれ、極楽浄土に往生することが人間の最終ゴールだと考えられています。

これがこの子供に対する仏教の答えです。
人生は辛いこともあるでしょう。しかし、辛いからと言って命を絶ったところで、また生まれ変わって辛い人生が待っているだけです。
人生というのは辛いものなのです。だからこそ、死後に、輪廻転生の呪縛から抜け、極楽浄土に往生できるように、必死に人生を全うし、成長していかなければいけないのです。

ゴールは現世利益ではなくて、死後の極楽浄土なのです。
「今や有限のもの、この世的なもの、それこそが目的であるかのように表れてきている。科学技術や経済活動、あるいは家族生活などが最後に求めるものが快楽であり、全てが快・不快の次元のことになってくる。」
この本はこのように警鐘を鳴らしています。

「生まれてきたからには人生を最高に楽しんでから死にたい」
と述べてきた830ですが、最終ゴールはそこではないのかもしれません。
難しい問題です。しかしながら、「輪廻転生」という考え方も非常に興味深い考え方だなと感じました。

まとめ

宗教ってなんだろう?」を通して、様々な宗教の考え方を紹介してきました。
今回紹介した「捨身飼虎」「輪廻転生」の考え方も非常に興味深いものだったのではないでしょうか。
この一冊を通して、宗教が人生の拠り所となってくれるということを実感することができました。

「生きていてもいいことないから死にたい」

こんなことを言われた時、宗教という拠り所がなくて、きちんと答えることができるでしょうか。科学的に、論理的に考えて、納得させられるだけの答えを見つけることができるでしょうか。
死後の世界なんて科学で説明することはできません。それ以外にも、科学や論理で説明できないことがこの世の中にはたくさんあります。そういった非科学的な世界を受け入れるために、宗教というものがあるのではないでしょうか。

宗教の善し悪しを述べるつもりはありませんが、一度しっかりと向き合うべきものだと830は思います。

あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご了承の上、ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。

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