ツイッターでおすすめされていた「アメーバ経営」を紹介させて頂きます。
社員のモチベーションを高く保つための経営方法、社員に当事者意識を持ってもらうための経営方法を紹介してくれています。
京セラを設立して、今日の京セラを作り上げた稲盛和夫さんの一冊です。
社員のモチベーションを会社の仕組みによって高めていく。
非常に参考になるので、是非ご一読ください。
- アメーバ経営とは
- アメーバ経営の目的
- 市場に直結した部門別採算制度の確立
- 経営者意識を持つ人材の育成
- 全員参加経営の実現
アメーバ経営とは
アメーバ経営とは、会社を小さな部門に分割し、それぞれ独立採算で運営していく経営スタイルを指します。それぞれのアメーバの利益が最大化された時、会社全体の業績も最大化されると考えられています。
例えば京セラでは、製造A・製造B・経営管理・営業というように社内でアメーバを作り、それぞれ独立して損益計算書やバランスシートを作成させたそうです。そうすることによって、各アメーバのリーダーは経営者と同じ態度でチームを管理できるようになる。社員も経営に近くなれるのでモチベーションが上がるのだと。
アメーバ経営において特徴的だったのは、「社内売買」という仕組みです。
製造の流れは、製造A→製造B→経営管理→営業となっており、それぞれの工程で付加価値が与えられていきます。製造Aは社外から原料を購入して付加価値を加え、製造Bに対して利益を乗せて売りつけるのです。製造Bは、製造Aから購入した仕掛品に付加価値を加え、利益を乗せて経営管理に売りつけます。経営管理は、製造Bから購入した仕掛品を梱包するなどして付加価値を加え、利益を乗せて営業に売りつける。そして最終的に、営業が利益を乗せて、社外に商品を売却するのです。
ポイントは、社内で仕掛品を取引する場合も、各アメーバが自らの利益分を上乗せして価格を決定するという所です。これが「社内売買」です。社内にも経済の仕組みを導入したのです。各アメーバの利益、各アメーバのメンバーの給料は、それぞれが独立して確保していかなければいけないという仕組みです。
当然、「社内売買」という仕組みを導入すると、処理は煩雑になり、その分経費もかさみます。しかし、それを上回るだけのメリットがあると書かれています。次のテーマでは、アメーバ経営のメリットについて考えてみましょう。