情報の処理能力
情報には価値がある、と考えられがちなのは、恐らく情報処理におけるボトルネックが「情報の量」だった時代の名残なのでしょう。しかし現在は、情報処理のボトルネックは、「情報の量」から「情報処理のキャパシティ」に移ってきている。だからこそ、いわゆる「ビックデータ」が問題になるわけです。
「ビッグデータ」と聞くと、多くの人は「データの量」に注目します。たくさんのデータを持っていることが大切だ、たくさんのデータを集めることが大切だ、と。
しかし、「ビッグデータ」の問題を取り上げる時、重要になるのは「データの処理能力」です。データというのは世の中に溢れかえっていますが、その中からどの情報を選りすぐって、どのように利用していくのかを考えていくことが重要なのです。
経産省のインターンに行った時に、多くの学生が「日本にはお年寄りが多く、お年寄りのデータを収集できるから、ここをうまく使えば日本にもまだまだ可能性が十分にある。」みたいなことを言っていました。
この発言も、データを集めることに要点が置かれていますが、本当に大切なのは「うまく使えば」の部分で、今の日本にはデータをどのように利用していくのかを想像していける人材がいないから、経済的に弱体化してしまっている。
データの利用法をデザインしていく時には、データの関係を導く論理的な力と仕組みをデザインしていく芸術的な力の双方が重要になってきます。
830は受験勉強、研究を通して、論理的な力は十分に身についていると自負しております。だからこそ、これからの世界を生き抜いていくために必要なのは芸術的な力だと。
数学の記事でも書きましたが、受験勉強は全て論理力で答えを導くことができます。数学なんてその典型ですが、英語も文型などを考えれば論理的に考えていくことができますし、国語だって接続詞の繋がりを論理的に考えれば問題を解くことはできます。
受験の中で一定のレベルに達した人であれば十分論理力が身についていると830は思います。それでも多くの大学生はロジカルシンキングを学びたいという。それは、80点の分野を90点にしていく作業です。非常に効率が悪い。
これまでの人生で学んでこなかった芸術という分野に目を向けてみてはどうですか。おそらく830は欠点級。欠点の分野を60点にする方が簡単ですよね。これって受験の時にもよく言われた話ですよね。
多くの人は、「クリエイティブな発想が苦手だ」と思っているのではないでしょうか。それはこれからの世界を生きていく上で大きな問題です。クリエイティブになるために、芸術を学んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は情報についての二つのお話をさせて頂きました。
「知る」という行為の本質が変わってきている。情報を正確に頭に刷り込むのではなく、情報の存在を認知することが今後は必要になってくるでしょう。
また、情報を考える上でネックになるのは、情報の量ではなくて、情報の処理能力です。このデータとこのデータを組み合わせれば、こんなデータが導けるといった、新たな発想が必要になってきます。
そういった発想をするためには、論理力と芸術力の双方が必要になってきますが、多くの人は芸術力が際立ってかけているのではないでしょうか。830と一緒に芸術力を磨いていきましょう。
何をしたらいいのか分からなかったので、830はとりあえず部活の後輩がおススメしてくれたクラシックのCDを買いました。今日からクラシックを聴いて芸術に触れていこうと思います笑。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。