本物のイノベーター
なぜ、オールドタイプは手段にしか過ぎないイノベーションを追求するのでしょうか?
理由は非常にシンプルで、そうすることで「イノベーター」という称号と尊敬が得られるからです。世の中に存在する課題を解決することを目指した結果、たまたまイノベーションを起こしてしまった「本物のイノベーター」が、「世の中の課題を解決すること」を目標にして仕事に取り組んでいるのに対して、手段に過ぎないイノベーションを最初から目指す「偽物のイノベーター」は、「自分の価値を高めること」を目標にして仕事に取り組んでいる、ということです。両社では「価値創出」の方向が真逆なのです。
オールドタイプはイノベーションを目的化している。だから、イノベーションを起こすことができないし、日本では何十年も経済が停滞してしまっていると本書では述べられています。
これから求められるニュータイプは、問題を提起し、それを解決することを目的にしないといけない。イノベーションはその手段にすぎないのです。むしろ、問題を解決できるのであれば、イノベーションなんて必要ない。
今、社会に見られる問題を解決するためにイノベーションはそんなにも必要なのでしょうか。既存の技術をうまく使うことで簡単に解決できる問題もたくさんあるでしょうし、問題の視点を変えるだけで簡単に解決できてしまう問題もあるでしょう。問題の本質は、問題が問題であると気付けていないことなのです。これからの時代に必要なのは、イノベーションではなくて、問題に気づくことなのです。
しかし、オールドタイプは、これまでの歴史を見た上で、なんとなくイノベーションに対して憧れを持っている。そして、自分もイノベーションを起こして大成功したいという私利私欲にまみれている。私利私欲のために生きていくのもいいですが、こういった思考のままでは、社会をよくしていくことはできないでしょう。
自分の欲のために生きていても、社会に貢献することはできない。社会に貢献できていない人が、周りから憧れらるような存在になるなんてあり得ない。830はそう思っています。
社会をよくしようとか、誰かのために生きようとか、心の底からそう思える、利他の精神が求められているのではないでしょうか。
まとめ
今回は、問題解決能力とイノベーションについて記事を書かせて頂きました。
最終的に求められているのは、利他の精神です。社会をよくしようと心の底から思い、試行錯誤していく中で、イノベーションが起こるのではないでしょうか。
ぜひ幅広い教養を身に付け、深い洞察眼で社会を見ていきましょう。その中で、問題を見つけた時、新たな挑戦が始まるのです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。