残業の在り方
最近は働き方改革なんて言葉がよく使われるようになって、残業が多かったらブラックで、少なかったらホワイトみたいな見方が主流になっています。
しかし、「ワークアズライフ」という考え方の830には理解しがたい考え方です。人生は全て自分の選択です。自分のやりたいことをする時間しかないのです。仕事にしたって、「仕事をしたい」と思うから仕事をするわけで、やりたいことをする時間なんです。カラオケに行ったり、飲み会に行ったりする時間と変わらない。
だから、仕事をたくさんしたい人はたくさん仕事をすればいいと思うし、仕事をしたくない人はしなければいい。それは個人の好みの問題で、「仕事時間が長いからブラックだ」って画一的なモノサシで評価するのはおかしいなと感じます。
そんな観点で、残業時間の給料のシステムについて疑問を感じています。残業をすれば給料が増えるシステムって変だなと思うんです。
例えば、「9:00~17:00で働いてください」って契約をして月給が決められていたとします。それで誰かが20:00まで残業したら給料がプラスされるって、よくよく考えると変じゃないですか。だって、17:00で仕事を終えて、20:00まで居酒屋で飲み会をしたら3000円とか4000円とか払わないといけないんですよ。なのに残業をするとお金がもらえるって変だと思うんです。
残業するっていうのも、自分がやりたいからするわけじゃないですか。居酒屋で飲み会をするっていう選択と大差はないと思うんです。なのに、会社に残っていればお金がもらえるって不思議なんですよね。会社に残って、エアコンつけて、電気をつけて、ネット回線使って、自分のやりたい仕事をするんだとすれば、むしろお金を払う方があるべきお金の流れなんじゃないかなと思うんです。「お金を払ってでもやりたい仕事があるから会社に残って残業する」っていう環境の方が、やる気をもって仕事に向き合えると思うんですよね。
9:00~17:00で働く契約で雇われているのだとすれば、その業務時間内に終えられる業務が振られているはずなんです。だったら、その時間内に仕事は終わらせないといけないし、終わらなければ評価が下がる。評価を下げたくなければ、お金を払って残業して仕事を終わらせる。そういう仕組みでいいんじゃないかなと思うんです。
もし客観的に見ても、9:00~17:00に終わるような業務量じゃなかったとすれば、それはしっかり報告するべきです。そうすれば人員を増やすことで対応できるわけです。9:00~17:00の契約なのに、それ以上の業務量があるというのは明らかにおかしい状況なんです。残業ありきの経営体質というのは改善していくべきでしょう。それが本当の働き方改革だと思います。もし、「人員を増やせば、経営が成り立たないんだ」っていうんだったら、契約自体を変える必要があると思います。サービス残業ありきでしか成り立たない会社なのだとすれば、淘汰されてしかるべきだと思います。
しかしこの問題のボトルネックは、前半で述べたように、ほとんどの社会人に時間の感覚がないということです。さまざまな業務がある中で、制限時間というものをしっかりと意識しておかないと、このようなシステムを監査することができないわけです。
ぜひまずは自分から、時間の感覚を磨いていきましょう。大きい話で言えば、社会全体がお金以上に、時間を大切にできるようになれば、社会は本当の意味で変わっていくと思います。小さい話で言えば、自分がきちんとした時間感覚を持てていれば、適切に自分の能力を評価してもらえるようになるでしょう。
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