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「稼げるプレゼン」_2

情報過多なスライド

多くの人は、提示する情報は多ければ多いほどいいと勘違いしますが、顧客に響く情報以外は無意味です。アウトプットに結び付かないインプットは時間の無駄であることを理解してください。

何かについて検討を始めると、「あれも知りたい」「これも知りたい」とほしい情報が増えてくる。当然、知識もデータも0であったなら、何も決断できないだろう。しかし逆に、たくさんの情報を知りすぎている場合も、決断は難しくなる。さまざまなリスクが潜在していることに気付いてしまうからだ。
それらのリスクを全て取り払うことはできないだろう。そういった場合、適切にリスクと向き合うことが大切だ。リスクによる被害と、そのリスクが顕在化する可能性を考慮して、期待値を考えていくことになる。期待値がプラスであるならば実行すべきだろうし、期待値がマイナスであるならば行動に移すべきではない。
しかし現実問題として、全てのリスクの可能性と被害を正しく見積もるということは難しい。それぞれを恣意的に仮定していくしかないが、それでは自分の意志が影響してしまい、客観的に評価するのは難しい。
つまり、たくさん情報を集めて検討すればするほど、自分の感情に依拠する決断をすることになるのだ。結局、自分の好みで決断をするのであれば、それだけ時間をかけて検討する必要があったのだろうかと思わざるを得ない。情報が少ない状態で、自分の意志によって決断したとしても大きな違いはないだろう。

つまり、何が言いたいかというと、情報というのは少なすぎても、多すぎても問題だということだ。情報に対しても中庸的な態度で向き合うことが大切だ。
プレゼンをするのであれば、一つ一つの情報に対して、必要なのかどうかを検討し、過不足のない情報を提示することが何よりも大切だ。全ての情報を出せばいいというわけではない。もし聞き手にある選択を促したいというのであれば、その情報選択はとても重要である。

しかし問題は、多くの人がそのプレゼンによって、聞き手にどうなってほしいのかということを自覚していないということだ。そんなことあり得ないと考えるかもしれないが、改めてプレゼンの意味を考えてみると意外と把握することが難しいことが分かるのではないだろうか。
プレゼンの目的を考えるという部分は、それだけ聞くと当然のように聞こえるかもしれませんが、しっかり意識していないと簡単に見失ってしまう。PPを開く度に、スライドをめくる度に、そのプレゼンで誰にどうなってほしいのかを考える癖をつけないといけない。これを考えられるようになれば、プレゼン以外の部分でも大きく役立つでしょう。
830も資料を作る時は、何度も何度も目的を確認するようにしています。何のための仕事なのか、その仕事でどんな価値を生み出すことができるのか。常に意味を考えられるようになれば、それがやりがいとなって、自然とやる気も沸いてくる。能動的に仕事に向かっていけるようになるでしょう。

プレゼンの目的を意識して、情報の取捨選択を行うというのは、非常に価値のある訓練です。
ぜひ明日から意識してみてはいかがでしょうか。

まとめ

前半は日々の作業に制約を加えることで、その作業がずっと楽しいものになるというお話をしました。多くの単純作業は難易度が低すぎるためにつまらないものになっています。だからこそ、自分なりに制約を加えて難易度を上げることで、単純作業も楽しいものにすることはできるはずです。「単純作業=つまらないもの」という考え方は捨てて、どうすれば楽しいものにできるかを考えてみてください。
後半はどんなことをするにしても目的を大切にしましょうというお話をしました。それができるようになるためにも、PPで訓練してみてください。常に目的を意識できる人材は、きっと価値ある存在になるのではないでしょうか。

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あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。