「LIFE SHIFT」では人生100年時代を見据えて、何が必要なのかを考えてきました。
年齢に関わらず挑戦していくこと、創造力や優しさ、セルフコントロールなど、様々なスキルをご紹介できたかと思います。
今回は「LIFE SHIFT」の最終回として、人生100年時代に大切にすべきものについて考えてみます。お金や名誉も当然大切なものかもしれませんが、これからの時代はもっともっと大切なものがあるはずです。
ぜひ皆様が考えるきっかけになればうれしいなと思います。
- 幸福の源は無形資産
- 大切なのは人的ネットワーク
- まとめ
幸福の源は無形資産
「ワーク」と「ライフ」のバランスを取り、遺産目当てではなく愛情に基づいて晩年に友人や家族から世話と支援を受けられるようにすることが重要だ。生涯を通しての幸福を生む最大の源は、煎じ詰めれば、無形の資産、つまり家族や友人との関係、それに好奇心や情熱なのだと肝に銘じておこう。
人生を幸せなものにしてくれるのは無形資産です。
いくらお金があっても幸せにはなれません。お金は生活に困らないくらいあれば十分です。自分の生活を見直して、最低限の生活をするために必要なお金を考えてみましょう。それ以上のお金は幸せを運んでくれるものではありません。
役職がいくら上がっても幸せにはなれません。役職みたいな他人からの評価を追い求めていても、自分の人生を歩むことはできません。自分の幸せを真剣に考えてくれるのは、自分しかいません。だから、他人からの評価が自分の幸せに運んでくれるわけないのです。
人生を幸せにしてくれるもの、それは豊かな人間関係・達成感・好奇心・情熱、そういった無形資産です。自分にしか感じることのできない無形資産が、人生を豊かにしてくれるのです。だからこそ、自分の信じる道だけを進めばいい。自分が楽しいと思うことだけをすればいい。他人に合わせる必要なんてないし、他人からの意見を気にする必要なんてない。
人間関係を築いていくためには、我慢も必要だし、気遣いだって必要だと考える人もいるかもしれません。人間関係を壊さないために、周りからの目を気にしている人もいるかもしれません。しかし、それは”豊かな”人間関係とは言えません。人間関係を維持するために、自分を押し殺して生きなければいけない、気を遣わないといけないというのであれば、それは無形資産ではなくて、無形負債でしかないのです。
自分の信じた道を信念をもって突き進んでいれば、仲間はきっと現れます。好きなように生きる自分を受け入れ、協力してくれる仲間がきっと現れます。それこそが”豊かな”人間関係です。多くの人の人間関係は負債でしかない。無形負債となっている人間関係は早く損切りしてしまいましょう。
有形資産と同様に、無形資産も一朝一夕に築けるものではありません。人間関係にしても、達成感や情熱にしても、日々意識していないと得られるものではありません。日々どんな意識で生き、どういう考え方をすれば達成感を実感することができるのか。自分はどんなことが好きで、何に対して情熱を感じるのか。そういったことを常に意識しながら生活していくことが大切でしょう。
毎日経済情報を仕入れ、株価指数を確認しながら投資を続けるように。