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830の社会人生活_17_IPO思考法

今回は830が大切にしている考え方を紹介しようと思います。
プログラミングをしているとinput・process・outputを意識することが非常に大切だと思います。830も大学院では最適化計算のプログラミングをかじっていたので、少しずつそういった考え方ができるようになってきました。
文字にすると当たり前のことばかりですが、非常に大切な考え方なので、ぜひ参考にしてもらえればうれしいなと思います。

目次
  • IPO思考法
  • まとめ

input・process・outputの思考法

input・process・outputを意識することは非常に大切です。
例えばカレーを作るのであれば、どんなカレーを作りたいのか(output)、そのためにどんな食材を使うのか(input)、どうやって調理するのか(process)をそれぞれ考えていくことになります。input・process・outputを考える順番は一概には言えません。どこが最も重要な制約なってくるのかで変わってきます。グリーンカレーが作りたい(output)という所が一番の制約になっているかもしれませんし、どんな調理道具があるのか(process)、食材には何が使えるのか(input)が制約になるかもしれません。どこが一番大事かというのは変わってきますが、それを理解しておくことは非常に大切でしょう。

物事を考えていく上で、input・process・outputそれぞれに工夫を加えていくことができます。しかし、何も考えていないと、input・outputを工夫するのを忘れて何でもかんでもprocessでどうにかできないかとばかり考えてしまうこともあるでしょう。逆に、input・process・outputいろんなものを変えすぎるせいで、とりとめのない議論が繰り広げられることもあるでしょう。
重要なことは、まず物事を俯瞰的に観察して全体像を掴むことです。input・process・outputの全体像を理解してから、各論を議論していかないと問題解決は進みません。inputは何なのか、outputは何なのか、processにはどんな手段があるのかをざっくりと考え、その上でどこが一番のインパクトポイントになるのかを見定めます。見定めたら、そこ以外の部分はとりあえず固定条件にして工夫していくというのが830の考え方です。

最近はITとか、AIとかが注目されています。プログラミングなどに少しでも触れたことがある人であれば、こういう考え方ができて、AIとかも一つの手段でしかないということを理解しているでしょう。しかし、プログラミングに明るくない人はITやAIを誤解していることがある。あくまでそれらはprocessを工夫するための手段にしかすぎないのに、何でもかんでもそれによって問題が解決できると思い込んでいる。
画像処理でどうこうしようとか、最適化計算すればいいんじゃないかとか、難しいことばかり考えるけど、input・outputを工夫すれば簡単に問題解決できることがたくさんある。灯台下暗しじゃないですけど、新しい技術にばかりに目がいって、そういった単純なところに目がいかなくなってしまうのです。
たとえITを利用するにしても、現状使われているinput・outputをまずは工夫しないといいシステムを構築できるはずがありません。ITを利用するなんてことが想定されていなかったinput・outputをそのまま利用してプログラムを組むというのは至難の業です。そこで難しいプログラムを考えるよりも、IT利用に適したinput・outputをまず考えて、それからプログラムを書いていく方が圧倒的に簡単なケースは多々あります。processばかりに目を向けるのではなくて、あくまでinput・process・output全体を意識することが重要なのです。

ITの話に偏ってしまいましたが、この考え方はいろんなところで役立ちます。
データを集める時も、アウトプットとしてどういう形を目指しているのかを想定することが大切です。830が研究をしていた時は、まずプレゼン資料から作るように心がけていました。プレゼン資料を作って、どんな形のグラフが必要になるのかを事前にイメージしておく。そのグラフを作るためにはどんなデータが必要なのか、そしてそのデータをどのように解析する必要があるのかを考えていくのです。
会議を開くにしても、事前にどんな準備をしていてほしいのか(input)、会議の結論としてどんな意思決定を行うのか(output)、そのためにどんなディスカッションを行うのか(process)を参加者全員で共有しておくことができれば会議の質は爆上がりするでしょう。

830がいつも言っていることですが、俯瞰視する力は必要不可欠です。俯瞰視する一つの手段として、input・process・outputの思考法を取り入れてみてください。
input・process・outputを考え、全体像を掴んでから、各論に移っていく。これだけで頭はかなり整理されて、効率よく問題解決していくことができるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、input・process・outputに目を向けるIPO思考法というものを提案させて頂きました。
俯瞰視する力が身につけば、問題解決能力は飛躍することでしょう。
ぜひ全ての人にIPO思考法を身につけてもらうことで、社会の発展が加速していけばいいなと思います。
参考にして頂けますと幸いです。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

今後も宜しくお願い致します。