今回は「1分で話せ」で紹介されているプレゼンのコツをお伝えしたいと思います。
プレゼンを行う上で、どういった目的があるのかを把握することは大切だというお話をさせて頂きました。
ここでは、その目的を果たすために、どのようなあらすじを描いていくのか。さらには、プレゼンをより効果的にするための4つのコツについて考えていきましょう。
- 論理ピラミッドのつくり方
- 人まで話す4つのポイント
- まとめ
論理ピラミッドのつくり方
「結論」→「根拠」→「たとえば」の3段ピラミッド
「たとえば」と言うことで、聞き手にイメージを沸かせることは、たとえ1分で話をする場合であっても、不可欠です。
(中略)
ですので、(中略)ピラミッドは、実は2段ではなく、3段で作るとよいのです。
つまり、2段めで根拠をあげて、3段めで実例をあげる、ということです。
PERP法という考え方をご存知でしょうか。Point→Reason→Example→Pointの順番で説明することで要点が伝わりやすくなるという手法です。日本語にすると、結論→理由→例え→結論ということになります。「1分で話せ」の考え方もこれに基づいています。
「1分で話せ」では、結論に対して根拠を3つ、それぞれの根拠に対して例えを2つ用意するのがベストだと紹介されています。これをツリー状に表したものを、論理ピラミッドと呼んでいます。
そうやって作り上げた論理ピラミッドに従いながら、指を3本立て、「理由は3つあります」というのはかなりのパワーワードになると言います。この発言をした瞬間、多くの人が「理由①、理由②、理由③」とペンを走らせ始めるそうです。
本を読んでいても感じることですが、「ポイントは3つです」とか、「3パターンあります」といった書き方をされるとかなり惹きつけられてしまいます。本を読みながらどこを記事にしようかと考えていますが、こういう書き方をされてしまうと否応なしに記事にしてしまっていることを自分自身でも感じます。
だからこそ、このパワーワードを使いこなせるようになることが、発信者としてはとても大事なんだと感じます。「大切なことは3つあります。」ということは簡単ですが、こう言うために問題の構造を的確に整理するというのはかなり難しい作業です。プレゼンを行う時は、ぜひこういった視点で頭の中を整理する練習をしてみてはいかがでしょうか。
そして、それぞれの根拠を具体的にイメージさせるために、例えを使うというのも非常に重要だと述べられています。実際の問題のデータを出してもいいでしょうし、全く違うたとえ話をしてもいいと思います。とりあえず、聞き手に具体的なイメージを想起させることで、プレゼンの効果が上がるのです。
ある根拠を裏付けるためのたとえを出すというのも訓練をしないと簡単にできるようにはなりません。いろんなところから例えを引き出すためには、教養が必要不可欠です。プレゼンの質を高めていくためにも教養が重要になってきます。教養となると途方もない話になるかもしれませんが、教養はいろんなところに役立つものなので、長い視点で取り組んでみてはいかがでしょうか。
その取り組みの一つとして、このブログやブログで紹介する書籍を手に取って頂ければ幸いです。