今回はプレゼンをよくするためには、できる限りプレゼンを簡潔にすることが大切だというお話をしましょう。
「1分で話せ」という題名からも分かるように、簡潔なプレゼンを作ることが本書のテーマとなっています。
とりあえず全ての情報を盛り込んだ文字だらけのプレゼン資料や、余分な説明がたくさんの冗長なプレゼンなど、多くのプレゼンは情報過多に陥っています。
プレゼンの目的を定め、その目的を果たすために必要な情報は何なのかをしっかりと意識することで、ずっと簡潔なプレゼンにしていくことができます。そうすることで、ずっと質の高いプレゼンを行うことができるのではないでしょう。
- 言葉を削る
- 頑張ったことを話すな
- まとめ
言葉を削る
たくさん話したくなるのは、調べたこと、考えたことを全部伝えたい!、「頑張った!」と思ってほしいという話し手のエゴです。
でも、聞き手は、必要最低限の情報しか、ほしくないのです。特に口頭で話された時は、理解できなくなります。だとしたら、ここは心を鬼にして、気合と根性で、ひたすら「スッキリ、カンタンにしていく」べきなのです。
「スッキリ、カンタンに」とは色んな見方があります。無駄な横文字は使わないとか、必要以上に敬語を入れないとか、「~ということ」といった表現を極力使わないとか。様々な注意点が書かれていて参考になると思うので、ぜひ本書を開いてみてください。
どうすれば聞き手に内容が伝わるのかを第一に考えて、それに不必要な部分は極力そぎ落としていくことが大切です。短くすることを強く意識しておかないと、いくらでもプレゼンは長くなっていきます。そういうことの積み重ねで会議は長引くし、残業は増える。小さな意識の積み重ねが、働きやすい環境づくりにも繋がっていくことでしょう。
聞き手は必要以上な情報は求めていません。「大切な事だけを伝えてくれればそれでいい」と考えています。
それに対して話し手は、「ボロを出さないように完璧な発表をしなければいけない」とか、「この予備情報がないと結論にたどり着かないから」とか、余分な情報をいくらでも考えてしまいます。そういった情報は、聞かれた時に提示できるようにしていればいい。こちらからわざわざ提示する必要はない。
ドキュメントは過不足なく、誤解のないものに仕上げる必要があるでしょう。しかし、プレゼンは違います。不足があったとしても、聞き手の心を動かせればそれでいい。聞き手が追加情報が欲しいと言ってきた時に答えられるように準備しておけばいい。
以前の記事にも書きましたが、ほとんどの人はWord・Excel・Power Pointを適切に使い分けられていない。それぞれが何のために開発されたソフトなのか、どういう時に使うべきソフトなのかを今一度確認しておくといいでしょう。