カーボンバブルという言葉を聞いたことがあるでしょうか。2世紀に渡って化石燃料という炭化水素は人類を支えてきました。
しかし、地球温暖化という問題を目の前にして、これから先もずっと化石燃料ばかりに頼っている訳にはいきません。化石燃料を卒業し、新たなエネルギーインフラを構築して、新たな時代に進んでいくのです。
- 100兆ドルの座礁資産
- カーボンバブル
- まとめ
- P.S.
100兆ドルの座礁資産
2015年、シティグループは、もし同年12月にパリで開催される国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で、世界各国に気温上昇を2℃未満に抑えることを義務づけることに成功した場合、100兆ドルの化石燃料関連資産が座礁資産となると予測して、エネルギー産業とグローバル経済に衝撃を与えた。
化石燃料を卒業し、新しいエネルギーインフラが構築されたとすれば、既存のインフラの需要は明らかに小さくなるでしょう。石炭火力、石油火力は真っ先に価値を生まなくなる。座礁資産となっていく。このシフトによって、100兆ドルもの化石燃料関連資産が座礁資産となると予測されています。
世界的にダイベストメントが話題になっています。ダイベストメントとは、投資を表すinvestmentに、否定を表す接頭辞di-がくっついたものであり、投資引き揚げを意味します。欧州のある保険会社は、化石燃料関連の企業には出資をしないという宣言を出し、化石燃料からの投資引き揚げの意を示しています。
ダイベストメントによって引き揚げられた投資資金は代わりにどこに投資されるのか。そこで注目されているのがESG投資です。環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Government)に向かう投資のことです。サステナブルな社会を実現するために活動する企業に対して投資が向けられているのです。全世界でESG投資額は3000兆円にも上っているということには驚きです。
未来を見据えて投資を行うプロの投資家たちは、サステナブルな社会に目を向けています。ぜひ皆さんもサステナブルな社会に興味を持ってください。きっとここからが大きな変革の時代です。この2020年代にエネルギーインフラは大きな変化を遂げていくことでしょう。
その最先端に携わり、社会の変革を引っ張っていくことが830の夢なのです。