SDGsがビジネスのカギ

今回からは「SDGsが生み出す未来のビジネス」という一冊を引用していきましょう。
SDGsとは国際的に定められた、サステナブルな社会実現のための目標です。
環境問題から教育格差、人種差別や豊かな暮らしの実現など、さまざま目標が掲げられています。
この目標を達成するために、世界各国が、さまざまな企業が動き出しています。
目標を達成するためには何が必要なのか、それを考えることで今後来るビジネスアイデアに出会えるかもしれません。

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SDGsが生み出すブルーオーシャン

SDGsという軸からビジネスをとらえ直すと、ブルー・オーシャンが見えてくる可能性もあるのです。
世界経済フォーラムの試算によると、SDGsが達成できると全世界で3億8000万人の雇用が生まれると見られています。同時にSDGs達成までに必要な資金は、97兆ドルとも言われています。言い換えると、ここにブルー・オーシャン—すなわち新たな市場がある、ということなのです。

SDGsを達成するために必要な資金は97兆円と言われているそうです。それだけ大きな市場が隠されているのです。SDGsという目標が立てられていることからも分かるように、誰もその市場に踏み入れていないのです。だからこそ、SDGsに繋がる市場をいち早く見つけ、スタートダッシュをかけることができれば、まさにブルー・オーシャンに飛び込んでいくことができるでしょう。

本書で紹介されていた一例は、エコファーです。和歌山県の織物会社で、精緻な人口ファーを製造しています。動物保護の観点から毛皮の使用が避けられるようになった昨今、プラダやグッチといった高級ブランドからも、品質の良さを評価されてオーダーがかかっています。
まさにSDGsによって日の目を見るようになった産業です。このような産業が今後どんどん現れてくるでしょう。それがSDGsが生み出す未来のビジネスです。どれだけそこに早くコミットできるかがカギになるのです。