今回は勉強ができることの幸せ、後半では勉強と民主主義について考えてみましょう。
日本は非常に裕福で誰もが勉強をすることができます。しかし、そんな国ばかりではありません。勉強がしたくてもできない国だってたくさんあります。勉強はできて当たり前と考えるのではなく、勉強ができることに感謝し、勉強することによってどんな喜びを享受することができるのか、今一度考えてみてはどうでしょうか。
- 自分の名前を書ける喜び
- 民主主義を成立させるためには
- まとめ
自分の名前を書ける喜び
開発途上国での女子教育の重要性
(中略)
彼女は18歳でようやく悲惨な境遇から抜け出して、それから読み書きを学びました。18歳にして初めて読み書きができるようになったそうです。「そのとき、一番うれしかったことは何ですか」と聞くと、「初めて自分の名前が書けたときです」と話してくれました。
(中略)そんなことは当たり前だという感覚しかないと思います。
ところが、ネパールのこの女性は違います。18歳になって初めて自分の名前が書けて、「ああ、私は本当に世の中に存在しているんだと思った」と言っていました。この女性にとっては、自分がかけがえのない存在だということが自覚出来た瞬間だったのです。読み書きができるというのは、なんと素晴らしいことでしょうか。
私たちは小学校に入れば、誰だって自分の名前を書けるようになるでしょう。しかし思い出してみてください。自分の名前を漢字で書けるようになった時の喜びを。そこにあったのは、新しいことができるようになった喜びだけではないはずです。本当の自分に出会うことができた喜びがあったはずです。
このネパールの女性もそうなのです。18歳になって初めて、自分という存在を再確認できた。それは勉強ができたからです。
勉強から得られるものは、学歴や給料、ブランドや名誉だけではありません。もっともっといろんなものを感じ、手に入れることができるはずです。
新しい知識を得ることで、いろんなものに興味を持つことができる。これまでとは違った角度から物を考えられるようになる。相手の言葉の真意を察せれるようになる。勉強を進めていけば、世界は七色にその姿を変えていくのです。
生きる喜びを最大限享受するためには、勉強することが必要不可欠です。だからこそ、世界中すべての人が学ぶことができる環境を整えるというのは、人類の使命です。そういう問題に取り組もうとしている友達が830にもいます。すべての人が勉強できる環境を整えることで、幸せを届けたいと。
日本に生まれたことで、830たちは誰でも勉強できる環境の中にいます。それはとても幸せなことです。その幸せをしっかりと受け止め、たくさん学びましょう。そして、その幸運を分け与えていけるように、世界の社会環境を良くしていきましょう。