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830の社会人生活_19_企業の良心を重視して就職先を選ぶ学生

今回は会社の先輩を話しながら、価値観の違いを感じたので記事にしておこうと思います。
830を含め、最近の若者はどんな考え方をしているのか、現に若者である830の立場から発信できればと思います。

目次
  • 若者の考え方
  • 830の実感
  • まとめ

若者の考え方

未来の消費者(若者)たちのいちばんのニーズは、よい商品を安く買うことではないのです。自分たちが生活していく社会の課題とどう向き合っているか。地球を維持することに対してどんな風に貢献しているのか。そうした問いを抱えながら、政府や自治体、企業のありかたをシビアに観察しています。大学生の就職に対する考え方の変化も、象徴的です。事業規模や実績よりも、良心を重視して就職先を選ぶ学生が確実に増えているのです。

「SDGsが生み出す未来のビジネス」 水野 雅弘・原 裕

今の若者は安くものが手に入ればいいという価値観だけでは生きていない。本当の意味でリーズナブルな商品を求めている。価格が高くても、そこに真っ当な理由があるのなら、それに共感できたなら、迷わず購入することでしょう。
「ビニールの使用を抑えるために紙で包装するようにした。その分コストが高くなってしまった。」そういうストーリーがあったとして、それに共感できるのであれば迷わず高いお金を払うでしょう。

多くの企業がこれから求められていくのは、安い商品ではなく、リーズナブルな商品だ。「リーズナブル」というのは、「安い」という意味ではない。「リーズナブル」というのは、「妥当な価格」という意味だ。
リーズナブルだと感じてもらえたとすれば、他の商品よりも高かったとしても、必ずその商品は売れる。リーズナブルかどうかを判断してもらうために、価格の透明性を上げることが重要だ。どうしてこの値段になるのかを包み隠さず提示すべきだ。
真っ当に商品開発を行い、その全てを包み隠さず提示して、他の商品よりも高くなってしまったとしよう。それは一体どういうことを示しているのか。他の企業がリーズナブルではない方法で、安く商品を作っているということだ。その裏では、誰かが不当な労働環境の中で苦しんでいるかもしれない。そういったリーズナブル以上に安い価格で商品を買うというのは、不当な労働環境に加担することになるということをみんな知っている。だからこそ、多くの若者は、商品の安さではなく、リーズナブルかどうかを重視するのだ。
買い物を通してでもできる限り社会に貢献しようと考えている。

就職活動でも同じだ。大切なのは、給料やブランド、福利厚生や安定ばかりではなくなっている。「事業を通してどのように社会に貢献しているのか」「どんな未来を目指しているのか」も非常に大切なポイントだ。その会社に就職して働くことで、どのように社会貢献していくことができるのか、どのように人を幸せにしていくことができるのかが大切なのだ。
お金があれば人生が豊かになることでしょう。ブランドがあれば周りから憧れのまなざしで見られることでしょう。そうすることで人生はずっと楽しいものになるはずです。それと同じように、仕事にやりがいを感じることができれば、きっと人生は楽しくなる。多くの若者は、給料やブランドと同様に、いや、それ以上に仕事のやりがいが重視し始めている。