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「人生の勝算」のすすめ

今回は、
前田裕二著「人生の勝算」
を紹介していこうと思います。

「メモの魔力」に続いて、
こちらの作品も読ませて頂きましたが、
改めて前田さんのパワフルさ、
熱意を感じる事ができました

830も一生懸命生きて、
周りにポジティブな力を振りまいていけるように、
精進していきたいと思います。

それは置いておいて、
本の紹介を始めましょう。

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概要

「人生の勝算」は全6章立てで書かれておりますが、
中身の濃さと比較すると、
分量も少なく読み易いのではないかなと思います。

第1章では、
前田さんの弾き語り時代のお話です。

前田さんの小学校時代から始まる、
弾き語りの経験を基に、
現代の人は、
どうすればお金を払ってくれるのか、
前田さんなりの考え方を提示していくれています。

前田さんの答えは、
「人は『絆』にお金を払う」
というものです。

弾き語りをしていた頃、
前田さんは「うまい歌」を歌えば、
お金を払ってもらえると考えていたそうです。

しかしそうではなかった。

前田さんは、
弾き語りをきっかけにして、
通りすがりの人と話をし、
関係を創り出す。

そして、
「今度この曲歌ってよ」
って言ってもらえるまでの関係を築いたそうです。

1週間後、
お願いされた曲を練習し、
路上でその人に歌を披露すると、
その人は一万円を置いていってくれたそうです。

それは、
「うまい歌」にお金を払ったのではなく、
前田さんとの絆にお金を払ってくれたんだと、
書かれています。

これからの時代、
技術の進歩によって物は飽和していきます。

ものそのものの物質的価値はなくなってきています。

ものそのものでなくて、
それを買うまでのストーリーや、
それを買う時空間にお金を払うようになるのです。

例えば、
居酒屋などでも、
おいしい料理に、おいしいお酒にお金を払うのではなく、
誰かと過ごす事の出来る空間にお金を払う。

居酒屋を選ぶときに、
何を食べたいとか、どこが安いとかではなくて、
「高校の友達がやってる店があるからそこに行こう」
ってお店を選ぶとき、
それは居酒屋で提供されるものにお金を払っているのではなくて、
店員との友情や絆にお金を払っているんです。

こういった絆にお金を払ってもらうためには、
人との関係性、
コミュニティづくりを大切にしていかないといけない。

人との関係性やコミュニティを作っていくためには、
どれだけその人のために努力したかが鍵になる。

前田さんは、
SHOWROOMを通して、
アーティストとオーディエンスのコミュニティを作りやすい、
環境を作り、
人の努力が報われる世界を目指しているそうです。

非常にパワフルな思いです。

第2章は、
SHOWROOMがどのような変革を起こそうとしているのか、
を紹介してくれています。

第1章で説明されるように、
前田さんは、
歌のうまさや芸術性自体に価値があるのではなく、
そのコンテンツの出し手と受け手の間の、
心が通じ合った絆に価値があると考えておられます。

そこをビジネスとしていけるような社会、
受け手を大切にし、
受け手のために努力した出し手が報われる社会を、
実現していきます。

「正当な努力が報われる場所」を広げていく、
これが前田さんの野望です。

第3章・第4章では、
SHOWROOM立ち上げ前、
外資投資銀行で働いていた時の経験を振り返ります。

投資銀行時代にバリバリ働いていた前田さんですが、
尊敬する先輩がいたそうです。

前田さんはその方から多大な影響を受けているそうですが、
その先輩は成績が凄まじいだけではなく、
彼の考え方・生き様にほれ込んでしまったそうです。

投資銀行でやっていくためには、何を勉強すればいいですか」
と質問した前田さんに対して、
その先輩は、
「勉強なんかいらないよ。とにかく人に好かれること。秘書でも、掃除のおばちゃんでも受け付けの人でも、好かれなくちゃだダメだ」
と答えられたそうです。

その言葉通り、
ビルの清掃員の方々にさえも好かれている先輩。

受付の方は、
「あの人だけよ、毎日名前を読んで挨拶してくれるのは。だから、みんな彼のことが大好きなの。休日でも出勤してくれと言われれば、彼のためなら喜んで出勤するわ。彼がいる会社への訪問者だと思うとついつい愛想良くしてしまうわ」
と話されていたそうです。

その言葉を聞いて先輩の言葉の真理を理解したそうです。

本当に誰からも愛されている先輩は、
彼と関わったすべての人が、
彼の味方をしてくれているんだ。

これは自分では敵わないかもしれないなと実感したそうです。

また、投資銀行の経験の中で学んだことは、
モチベーションはあらゆる仕事術に勝るという事だそうです。

前田さんは本当にハードワークで、
周りが心配するくらいの仕事ぶりだったそうです。

「あんなに働いたら長くは続かないだろう」
と言われながらも働き続け、
成績を出し続けた前田さんを支えていたのは、
モチベーションだったそうです。

モチベーションが高まらない人の多くは、
見極めが甘いからだと述べられています。

自分という大きな航海に出ているのに、
コンパスを持っていないようなものだと述べています。

前田さんの今のコンパスは、
努力が正当に報われる社会に向いていると思います。

皆さんも自分のコンパスを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

第5章では、
投資銀行を辞めてから、
SHOWROOMを立ち上げるまでのストーリーです。

前田さんは、
SHOWROOM立ち上げ前に、
DeNAの南場さんに会いに行ってアドバイスをもらっています。

その中で、
南場さんに自分の事業プランを伝えた前田さんに対して、
「起業プランなんてたぶん世界中で何十人って人が思いついてる。それ自体に価値なんてないんだよ。肝はexecution。前田君の事業は面白いかもしれないけど、大失敗して大きな借金を抱える可能性もある。従業員の人生や、家族の日々の暮らしも、みんな犠牲になってしまう。そのリスクをカバーできる胆力があるか。」
と言われたそうです。

起業家の書籍を読んでいると、
本当に壮絶な人生を歩んでおられます。

常に自己破産と隣り合わせの人生。

しかし、
そこには彼らの夢があって、
そんなリスクさえも抱え込めてしまうくらいの、
熱い思いがある

前田さんは父親を早くになくした辛いスタートラインから、
大きな成功を収める事で、
「どうせ努力してもだめだ、、、というあきらめに溢れる社会」
を変えていきたいという熱い思いがあります。

「実業は生半可な覚悟じゃ作れない。
胆力が必要だ」
と学んだ前田さんは、
SHOWROOMで成功を収めました。

これから先どのように前田さんが、
世界にアクションを起こしていくのか、
830もファンになってしまいました。

第6章では、
SHOWROOMが志向する未来のお話です。

ここまでのお話で何度も書かれていることですが、
SHOWROOMを通して、
頑張った人が報われる社会を、
前田さんは目指していきます。

前田さんは、
SNSの次に来るのはライブストーミングだと述べています。

また、
携帯がスマホに変わったように、
スマホも次のデバイスに変わろうとしている現代、
その流れをうまくとらえて、
プラットフォームを構築して世界一を狙っていくそうです。

全体を通して、
「メモの魔力」と同様、
本当に熱い本です。

テレビなどのキャラクターからは想像できないくらい、
本当に熱い人で、
熱意のあるかななんだろうなと想像します。

前田さんの思い描く未来は、
本当に共感できます。

これだけきれいごとが並んだ人を見ると、
少なからず、
偽善者だ、夢ばっかり語るな、
と批判する人が現れるんだろうなと思います。

そういった人たちを飲み込むくらいの勢いで、
事業を成功させ、
世界を取ってほしいなと思います。

830も心から応援していきます。

考察

後ろ向き課金と前向き課金

前田さんは、
課金の仕組みに二つ、
後ろ向き課金と前向き課金があると述べられています。

後ろ向き課金とは、
YouTubeが最近始めたように、
「広告を非表示にしたかったら課金して下さい」
というネガティブな原動力による課金です。

ごはんを食べないと死んでしまうから食費を払う、
電気・水道が通ってないと生活できないからお金を払う。

こういったお金の流れは、
どことなくネガティブなイメージがあって、
そこに感謝がなくなってしまっている。

それに対して、
前向き課金とは、
動画サイト等に見られる「投げ銭」のようなものです。

演者が求めている訳ではなくて、
こちらから能動的にお金を払う。

路上ライブにお金を払うのもその一つですし、
飲み屋なんかで「おつり取っといて」っていうのもその一つ。

前向き課金には、
ホストに対するありがとうが詰まってる。

これだけいいサービスを提供してもらって、
料金だけじゃ足りない、
もっと感謝を伝えたいから、
お金を渡す。

前回の記事で、
前沢さんのお金の価値観の動画を載せましたが、
そこでもまさにこのお話が出ていました。

お金は感謝だという考え方。

こういった前向き課金のお金って、
本当に感謝の写し鏡になっていて、
本当に気持ちのいいお金の流れだと思うんです。

現代はまだ、
生活のためにお金を使わないといけないので、
前向き課金以外のお金もたくさん発生して、
お金が感謝であるってことがぼやけてしまっています。

しかし将来、
ベーシックインカムとかが導入されて、
生活費がかからなくなれば、
お金はもっとクリアに感謝を映してくれるんじゃないかなと、
830は期待しています。

この世の中が、
前向き課金で満たされて、
もらう側も、
そして払う側も気持ちよく、
お金のやり取りができる世界になればいいなと思います。

好かれる力

 投資銀行にいた時、先輩から、
「人に好かれろ」
と言われた前田さん。

その後、
先輩を観察し分かったことは、
「先輩は『人を好きになる天才』だった」
という事だったそうです。

誰と接する時でも、
その人のいい所や感謝できるポイントを自然に見つけて、
まず自分から本当に好きになってしまう。

そして人から好かれていく。

居酒屋でバイトを始めた時、
本当に衝撃だったのは、
みんなめちゃくちゃ人の悪口をいう事でした。

仕事が終わると陰口の嵐。

こんな世界もあるんだなと驚きました。

830は幸いにも東大で6年くらい生活していましたが、
東大ってやっぱり民度が高いんですよね。

人の悪口ってそんな聞かなかったと思うんです。

(まあ、みんなコミュ障で、
人に興味がないだけかもしれませんけど笑。)

居酒屋に来て、
陰口の嵐の真ん中にいる時に思い出したんです。

高校生の時とかに、
親が家で呑み会をしている時に、
話を聞いていると、
本当に8割ぐらいは人の悪口だったなーって。

その時、
あー意外とこういう環境って多いのかもしれないなって、
思ったんです。

そういう人たちを観察していると、
新しい人が来ると、
「あいつ仕事できなそうだな」とか、
「あいつなんか変じゃね」とか、
何も知らないのにまずネガティブな意見から始まるんです

「人を好きになる天才」
とは全く逆のは状態ですよね。

なんでかは正直分からないんですけど、
変化を恐れているのか、
性悪説なのか。

だけど、
830は性善説で生きているので、
人を嫌いになる事とかないんですよね。

それって結構自分の中では普通の感覚なんですけど、
こういう環境に置かれて、
自分はめちゃくちゃ希少な存在なんだ、
って気づくことができました。

そして、この本を読んで、
それは自分の長所なんだって気付くことができました。

就活の時とかは、
「人を嫌いになれないのが830の短所です」
って言ってたんですよ。

830は八方美人なんで、
人を嫌いになれずに、
なんとなく緩い関係でいると、
仕事に支障が出てしまんじゃないかと、
本気で心配していたんです。

時にはドライになれないといけないって。

だけど、
この本を読んで自信を持つことができました。

自分みたいに性善説で生きてる人って結構マイノリティで、
だからこそ自分の特徴が人と違うから、
短所だと思ってしまっていましたけど、
そうではなかった。

確かに、
人を嫌いになれないっていう特徴はマイノリティではあるけど、
それは自分の長所なんだって自信を持って言えます。

きれいごとみたいに聞こえますが、
今なら自信を持って言うことができます。

これからは、
人を嫌いになれないっていう長所をさらに伸ばして、
人を好きになる力を身に付けていきたいと思います。

人を好きになって、
人に好かれて、
大きなコミュニティを作っていきたい。

830はそう思っています。

まとめ

今回は、
前田裕二著「人生の勝算」
を紹介させて頂きました。

ビジネス書というよりも、
自己啓発本として読んでみてはいかがでしょうか。

本当に熱い一冊なので、
生きる、頑張る活力なると思います。

こんなに熱く、
こんなにストイックに生きている人がいるんだ。

こんなに素直に、
自分の夢を語れる人がいるんだ、
って感動しました。

前田さんから受け取った熱い気持ちで、
830も日々精進していきたいと思います。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

これからも宜しくお願い致します。

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P.S.

人に好かれるために、
人を好きになる事は本当に大切な事だと思います。

830はこれまで経験で、
自分の感情は相手の感情の鏡だと思う事がよくあります。

自分が好きだと思う人は相手も自分のことが好き。

話しづらいなーって思っている人は、
その人も自分のことを話しづらいなーって思ってる。

だからこそ、
人に対するネガティブな感情って本当に無駄だと思うんです。

人に対するネガティブな感情も、
人に対する悪口も全てブーメランで返ってきます。

人に対してポジティブな印象を持つことで、
自分に対してもポジティブなイメージを持ってもらう事ができる。

この本でも、
「人を好きにある事は、コントローラブル。自分次第で、どうにでもなります。でも人に好かれるのは、自分の意志では本当にどうにもなりません。コントローラブルなことに手間をかけるのは、再現性の観点でも、ビジネスにおいても当然でしょう。」
と書かれています。

「嫌われる勇気」と一緒ですね。

まず、
人を好きになる。

そこから始めてみようと思います。

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