今回からは「ブランディングが9割」という一冊を参考にブランディングについて考えていきましょう。
そして、初回となる今回は、「インナーブランディング」について考えていきます。
ブランディングと聞くと、多くの人は対外的なアウターブランディングをイメージしますが、近年はインナーブランディングが注目されています。
インナーブランディングとは何なのか、見ていきましょう。
- インナーブランディング
- まとめ
インナーブランディング
なぜインナーブランディングを行うのかと聞かれたら、私はこう答えます。「従業員に愛着がなければ、お客さんには絶対に伝わらないからです」と。
ブランドは「ロゴやデザインを奇麗にすること」と思っている方もいるかもしれませんが、それは、外見だけ奇麗にして中身を磨かない人間となんら変わりありません。つまり人間同様、ブランドの”内面”を磨いて初めて強いブランドが作られるのです。
(中略)
誰しも、自ら嫌いな商品や嫌なサービスは無理に売りたくないでしょう。もし無理に売れば、罪悪感すら生まれるかもしれません。だからこそ、つくり手は、お客さんの期待を超えるような商品やサービスにするのはもちろんのこと、従業員が誇りを持てるブランドになるよう、最大限努力しなくてはなりません。「この会社で働けてよかった!」と思ってもらえるようなブランドづくりをしていきましょう。
ブランディングと聞くと、多く人は対外的にロゴやデザインを良くしたり、広告用のメッセージを考えることをイメージするかもしれない。しかし、それは「見た目ばかりを気にして、内面をよくしようとしない人間と同じだ」と本書では語られています。
どれだけ見た目を良くしても、大切なのは中身です。商品自体がいいものでないと売れることはないし、それを売る従業員が本当にいいものだと思って販売していないと、売れることはないのです。だからこそ、社内向けのインナーブランディングを行うことによって、ブランドの中身を良くしていく必要がある。商品のどこがいいのか、それによって何が得られるのかを、従業員一人一人がしっかりと把握していることでブランドは何倍にも良くなる。逆に、従業員すら商品の良さを分かっていないのに、商品の良さが顧客に伝わるわけがないのです。
近年はインナーブランディングが注目されている。TOYOTAや大成建設のような多くの企業が社員向けにCMを打って、自社の存在意義を従業員に伝えている。スターバックスではどんなサービスをお客さんに提供したいのかを従業員一人一人に考えさせるように教育をしているし、Amazonやオープンハウスといった企業などではクレドやマグナカルタという形で従業員に自社の在り方や存在意義を伝えている。
従業員一人一人が自社の存在意義を正しく認識することができれば、仕事の質は上がる。従業員一人一人が本当の意味で商品の良さを理解していれば、「お客さんにその良さを伝え、購入してもらい、幸せになってもらいたい」と考えるはずだ。
営業をしている人が一番幸せを感じるのは、「いいものだと思える商品を販売しているときだ」と言われている。だからこそ、従業員の幸せのためにもインナーブランディングが不可欠だ。インナーブランディングを行って商品の良さを従業員に伝え、自信を持てる商品を販売してもらうことで従業員に幸せになってもらう。それによってお客さんもいい商品を手に入れることができて幸せになる。その一人のお客さんが本当に満足してくれたなら、口コミが広まっていくだろう。そうやって、内側からブランドは成長していくのである。
まとめ
今回はインナーブランディングについて考えてみました。
あなたが扱っている商品は本当にいいものですか。商品の良さを本当に理解していますか。あなたがいいものだと思っていないものをお客さんに売ることはできない。どうやって商品を売るのかを考えるよりも、自分の商品の良さを徹底的に分析することが大切だ。
あなたは自分の商品に良さを感じていないかもしれない。しかし、一つだけ確かなことがある。それは、あなたの扱う商品がこの世に存在している限り、必ずその商品には良さがあるということだ。ただただあなたがそこに気付けていないだけである。どうして自分の扱う商品が売れるのか、どこが売りなのか、徹底的に分析した上で営業を行うことで、あなたもお客さんももっと幸せになるだろう。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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