830の勉強法の連載の初めとして、
とりあえず数学から始めていこうかと思います。
まずは数学の全体像をしっかりと把握して、
どこが得意で、どこが苦手で、
どこができて、どこができないのか、
明確に把握していきましょう。
チャート式数学全体像
チャートの目次を参考に高校数学の全体像を、
図に表してみました。
物事の理解は、
文字で行うだけではなく、
図に直して視覚的に行うことで、
ずっと改善していくことができます。
こうやって見てみると、
数Ⅱの分野がかなり重い事が分かります。
これが数Ⅱ・Bが苦手という人が多い理由なのではないでしょうか。
この図を利用することで、
「数Ⅱが苦手」というアバウトな表現を卒業して、
「指数関数と対数関数が苦手なんだよな」と、
より具体的な表現ができるようになっていきましょう。
「指数関数と対数関数」が苦手と具体的に把握できたのであれば、
「指数関数と対数関数」を勉強すればいいだけです。
具体化を進める事で、
自分がやるべきことを明確に把握していくことができます。
さらに、
「指数関数と対数関数」の中で、
何が苦手なのかというように、
どんどんレイヤーを落とし込んでいくことで、
さらに明確に自分の課題を見つけていくことができるでしょう。
また、
理解できている分野を、
思い切って切り落としていくことが大切なので、
この事もしっかり頭の隅に置いておきましょう。
考察
チャート式の図を参考に、
数学の全体像を理解し、
勉強を進めていく中で、
自分なりに図を変えていくといいでしょう。
上の図では、
分野ごとに色分けしていますが、
例えば、
習熟度別で色分けをしたり、
難易度別で色分けしたり、
志望校の出題頻度で色分けしたり。
関連があるところは紐づけしていったりと、
自分の理解が進むように、
適切な図を作っていけるといいでしょう。
上の図をダウンロードして、
色分けしてみてもいいかもしれません。
白地図みたいな感じですね。
830なりに簡単に書き換えてみた図が下図です。
全ての項目に通し番号をつけることで、
より全体の理解がしやすいと思います。
各分野にいくつの項目があるのかを、
把握しておくことで、
全体像を頭にインプットしやすくなるのでおススメです。
また、数Bについて、
チャート式では、
平面ベクトルと空間ベクトルが分かれていましたが、
本質は共通しているので、
ベクトルとしてまとめたり、
小さなマイナーチェンジをしています。
こちらの記事にも書いたように、
まずは型にはまって、
自分に合うように型を破っていく。
違う表現では、
ポジションを取ると言ったりもしますが、
とても重要な考え方です。
教科書は、
万人が理解しやすいような型になっています。
当然、
各個人にとっては、
それがベストの形ではないので、
それぞれ試行錯誤しながら、
自分に合う形に変えていくことが必要になります。
このポイントに注意しながら、
自分が理解しやすいように、
全体像を改善しながら、
全体理解を進めて、
自分に足りない部分はどこなのかを、
明確にしていきましょう。
まとめ
今回は、
数学の全体把握についてお話しさせて頂きました。
地道な勉強を淡々とこなすよりも、
しっかり全体を把握して、
自分に足りない部分を明確にしてから、
演習を進めていくことで、
より効率的に学習を行う事ができるでしょう。
受験までの残り時間に限らず、
まず勉強の初めにしなければいけないのは、
この作業です。
数学に限らず、
すべての科目で実践してみてください。
次回以降は、
各分野をさらに細分化し、
どのように勉強を進めていくのかを、
紹介していきたいと思います。
是非、購読お願いします。
P.S.
全体像の図を作るのには、
draw.ioというGoogleの無料ソフトを利用しました。
非常に便利なので、
是非使ってみてください。
中学生・高校生は、
パソコンを持っていない人も多いかと思いますが、
是非購入することをおススメします。
勉強にも役立ちますし、
これからの社会で必要なのは、
鉛筆の読み書きよりもタイピングです。
余裕があればパソコンの勉強も、
早めから始めるといいのではないでしょうか。
「勉強が忙しくて、
こんなグラフ作っている暇はない」
という人は、
問い合わせフォームから、
こんな図が欲しいとコメントして頂けると、
830が代わりに製作したいと思います。
みんながどのようなグラフを必要としているのか、
どのように数学全体を理解するのか、
興味があるので是非コメントください。
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