年末に友達からおすすめされた、
「メモの魔力」
を紹介します。
2019年のベストセラーとなった一冊ですが、
なんとなく手に取ることなく一年を、
終えようとしていた時に、
友達から紹介してもらったので、
即購入して一読させて頂きました。
ではいきましょう。
概要
著者である前田裕二さんは、
SHOWROOMというサイトを運営する実業家です。
もともと路上ライブなどをしていた経験を基に、
ネット上で路上ライブをすることで、
より多くの人が、
若い音楽家たちを応援できるようなシステム、
双方向的にコミュニケーションを取っていけるシステム、
ネット上で投げ銭ができるようなシステム、
を開発しています。
一冊通して、
メモによるメリットを説明していくれています。
第一章では、
メモによって「気づき」を増やすことができるというものです。
意識しなければ受け流してしまう情報に対して、
メモを取る事で目を向ける事ができるようになる。
これはビジネスを始めると、
見る目線が変わる事に近いと思います。
たとえば、
人気のお店に行った時に、
単に料理を楽しんで満足するのではなく、
どうして人気が出ているのか、
どうすればこんな味が出せるのか、など、
日々の生活の中で、
能動的に情報収集できるようになっていきます。
すると、
日々をのうのうと生きている人と比べて、
圧倒的にインプットを増やしていくことができるのです。
しかし、
ビジネスを始めるというのは少しハードルが高く、
難しいように感じる人も多いと思いますが、
その代わりにメモを始める事で、
同じように日常のあらゆることに目を向けられるようになっていくのです。
第二章では、
メモで思考を深める事ができると述べられています。
メモによって、
日々の些末なことに目を向けられるようになります。
その事実それぞれに対して、
why、what、howといった疑問をぶつける事を、
習慣化する事によって、
思考する癖を身に付けていくことができます。
その中で著者は、
「抽象化」という言葉を大切にしています。
このような思考をする中で、
物事の本質を見い出すこと、
それが「抽象化」です。
メモする習慣によって小さなことに目を向ける、
そして抽象化によって物事の本質を見い出し、
それを他に転用できないかを考える、
これがメモを利用した思考のステップです。
第三章では、
メモによって自分を知ることができると述べられています。
第二章では、
日々の事実に対して「抽象化」を行う事で、
思考を深めていくことができると述べられていますが、
自分に対して、「抽象化」を行う事で、
自分の理解を進めていくことができるというのが、
この章の内容です。
就職活動の自己分析などのように、
自分の過去に目を向けて、
それぞれの事実に対して、
「抽象化」を利用して深掘りをしていくことで、
深い自己分析を行っていくことができるのです。
第四章では、
これらのメモのメリットを生かすことで、
夢をかなえる事ができると述べられています。
自分というものを知ることで、
自分にとっての夢は何なのかを明確に理解することできます。
実は夢をかなえる中で一番難しいのは、
自分の夢は何なのかを知ることなんです。
すぐ諦めてしまうような夢は夢ではないんです。
何が何でも成し遂げてやると思えるようなもの、
絶対にあきらめたくないと思えるもの、
絶対に譲れないもの、
それが夢なんです。
そこまでこだわれるものがあなたにはありますか。
それを知るために、
是非自己分析してみてください。
そうすれば、メモを通して、
自分を客観的な立場から見れるようになったあなた、
小さな物事に目を向け、
論理的に思考を深めていけるようになったあなた、
なら確実にその夢をかなえる事ができる。
第五章では、
メモを今一度おススメしてくれています。
メモに価値を感じた方は是非実行してみてはいかがでしょうか。
考察
事実→抽象化→転用
著者がおすすめするメモの取り方は、
– 事実の把握
– 抽象化による本質の抽出
– 転用
という3ステップを意識するというものがあります。
この3ステップを意識しやすいような、
メモ専用ノートも製作されているようなので、
是非興味がある方は購入してみてください。
この3ステップの中でも重要なのが、
「転用」です。
「転用」というのは、
「抽象化」によって見い出した物事の本質を、
いかに自分の生活に落とし込んでいくのか、
を考えるステップになります。
ある物事に対して、
「どうしてだろう(why)」
「どうやっているのだろう(how)」
と考える事があるかもしれませんが、
それをどのように自分の人生に「転用」していくかまで、
考えていける人は少ないのではないでしょうか。
そこまで考えるために重要なのは、
自分の人生を良くしようと日々意識しているかという事です。
日々を漫然と生きている人は、
どうしてもここまで考えていくことがはできません。
先ほども例に出しましたが、
ビジネスを始めた人は、
どうすればビジネスを良くしていけるかを考えるようになるため、
物事の本質に出会った時に、
ビジネスにどのように応用できるかまで考える癖がつくのです。
830たちのように雇われる側の人間が、
「転用」にまで思考を広げていくためには、
日々の日常の中で課題を見つけ、
どうしていけばいいのだろうかと、
改善を模索していることが大切なのです。
雇われる側であったとしても、
何も考えずに言われたことをやっていればいいわけではありません。
どうすれば業務内容を軽くしていくことができるのか、
どうすれば業績を上げていくことができるのか、
身の回りに溢れた課題をしっかりと意識して、
自分には何ができるのかを、
日々の生活の中で考えていることが重要で、
それが回りまわって、
自分の夢の実現に繋がっていくのではないでしょうか。
人生の軸
「メモの魔力」の最後には、
自己分析のための1000の質問が掲載されています。
著者は自己分析が非常に大切であると述べていますが、
そのための一助となればと、
著者が就職活動の時に自分に問いかけた質問を、
掲載してくれています。
830はまだ手を付けていませんが、
非常にためになる課題だなと感じています。
しっかり時間を取って、
取り組んでみたいなと思っています。
それらの質問に取り組んだ読者が、
見つけ出した人生の軸を、
Twitterで集め、
巻末に掲載してくれています。
読者の方々の、
夢や目標、生きがいなどが並び、
非常に熱量のこもったページとなっています。
この読者の熱に触れるだけでも、
この一冊を手にする価値があるかなと思っています。
辛くなった時・頑張りたい時は、
ぜひこのページに目を通して、
モチベーションを高めていきたいと思います。
ぜひ読んでみて頂きたいと思います。
また、
1000の質問を通して、
830達も自分の人生の軸を見い出して、
熱量をもって生きていくことで、
周りの人たちに、
ポジティブな影響を与えていきましょう。
まとめ
今回は、
前田裕二著「メモの魔力」を紹介させて頂きました。
思考のステップは、
事実→抽象化→転用となっているとお話ししましたが、
このブログでもそれを採用していこうと思います。
このブログでは基本的に、
概要→考察→まとめという構成になっているので、
概要で事実理解、
考察で本質の抽出、
まとめで自分の人生への落とし込み、
を意識して書き進めていこうかと思います。
読者の皆様も、
ぜひこの全体構造を理解した上で、
読んで頂ければ、
読み易いかなと思います。
「メモの魔力」並びに本ブログの他ページも、
是非読んで頂ければと思います。
読み進めて頂きましてありがとうございました。
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