今回からは「一兆ドルコーチ」という1冊を通して管理職について考えてみましょう。
当然ながら、管理職の立場にはない新入社員の830ですが、上司のことを理解するためには、管理職についてについて学ぶことが不可欠だと考えました。
ぜひ一緒に考えてもらえると幸いです。
- リーダーは部下が作る
- まとめ
リーダーは部下が作る
「管理職になったばかりの人は、直属の部下にやることを指示しても、従ってもらえるとは限らない。じっさい、部下は有能であればあるほど、単純に指示に従う可能性は低い」
そして、マネジャーの権威は「部下や同僚、上司と信頼を築くことによってこそ生まれる」
(中略)
「君がすぐれたマネジャーなら、部下が君をリーダーにしてくれる。リーダーをつくるのは君じゃない、部下なのだ」
(中略)
「ビル、肩書きがあれば誰でもマネジャーになれるけど、リーダーをつくるのは部下よ」
優れた管理職になるために大切なことは、部下を信頼することだ。
多くの人は経験や知識のある自分の方が優秀だと考えるかもしれない。しかし、変化の激しいこれからの時代において、過去の経験や知識がアドバンテージになることは少ないだろう。経験や知識なんかで人間の優劣は決まらない。
そうであるならば、上司も部下も能力は対等であって、立場が違うだけである。実際に手を動かすのか、マネージするのか。
経験や知識の豊富な管理職の仕事は、部下に手取り足取り指示を出すことだと考えているかもしれないが、そうではない。管理職の仕事は部下を信頼して権限委譲することだ。部下が困っている時だけ、力になってあげるのが本当のリーダーだ。
そうして部下が結果を出せば、それが管理職にとっても成果となる。管理職とは部下との信頼関係の中で育まれるのである。優秀な管理職は部下を信頼することができる。部下を信頼しただけ、部下はその信頼に答えようと努力する。そうやって部下が管理職の成果を生み出してくれるのである。
しかしながら、「人を信頼する」ことがどんなことよりも難しい。だからこそ、優秀な管理職への道は高く険しい。一人で立ち向かうのではなく、部下とともに歩んでいく。そうして優秀な管理職は作られる。
最後に、本書で紹介された2つの言葉を紹介する。管理職を、リーダーを考える上で参考にしてください。
「これからもそうやって指図するつもりなら、みんなでここを辞めてアップルに戻るつもりだ」
「君は部下の敬意を集めるのではなく、敬意を強要してきた。謙遜さと献身を示して、会社と部下を気にかけていることをわかってもらえ」
まとめ
今回は管理職としての一番の仕事について考えてきました。それは「部下を信頼する」ということです。
平社員から管理職になって、平社員の感覚のまま仕事を続けている人は山ほどいる。しかし、平社員と管理職では仕事内容は全然違う。
管理職の仕事は「人を見る」ことだ。チームがうまく回るように一人一人を評価し、信頼することが仕事だ。
それはそれは難しい仕事である。しかし、これまでのように、仕事をこなす中で慣れていくようなものではない。何も考えずに業務をこなしても、決して優秀な管理職にはなれない。
しっかり意識して学んでいくべきだ。管理職とは何なのか。自分はどういう行動を取るべきなのか。チームの成果を上げるためにはどうすべきなのか。どうすれば部下の力になることが出来るのか。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。