管理職の仕事は、部下を信頼して権限委譲することだ。それを通して、部下を成長させ、チームの成果を出すことだ。
しかし、果たして管理職の仕事はチームの成果を上げることがゴールなのだろうか。
そこはまだまだ道半ばなのではないかと830は感じる。
ぜひ一緒に考えてみましょう。
- 部下の幸せ
- まとめ
部下の幸せ
すぐれたコーチは選手をどうやってよくするかを、夜も眠らずに考える。選手がもっと力を出せるような環境をつくることに喜びを感じる。コーチというものは、絵に的確に筆を入れようとする画家に似ている。コーチが描くのは人間関係だ。ふつうの人は、他人をよくする方法を考えるのに時間をかけたりしない。だが、コーチはそれをやる。それが、ビル・キャンベルのやったことだ。分野はちがっても、いつも同じことを彼はやっていた
管理職の仕事は、部下を成長させることだろうか。チームの成果を上げることだろうか。管理職の仕事の本質は、部下の幸せを実現することだと830は思う。
「部下が幸せになるために、自分には何が出来るのだろうか。」「部下が幸せになるためには、どんな仕事をやってもらうべきなのだろうか。」と常に部下の幸せを考えることこそが管理職である。
そういった考え方が出来ないのであれば、どれだけ仕事で成果を出せたとしても、優秀な管理職にはなれないだろう。仕事が出来るからと言って、優秀な上司が務まると言うわけでは決してない。年次を重ねたから優秀な上司が務まると言うわけでも決してない。管理職には利他の精神が不可欠である。
多くの人は、部下を成長させるのが上司の仕事だと考える。部下が仕事にできるようになればそれでいいのだろうか。部下は本当に仕事ができるようになることを望んでいるのだろうか。仕事ができるようになって、出世して、給料が増えて。それで本当に部下は幸せになるのだろうか。
時代は変わった。誰しもが出世や給料を追い求める時代は終わっている。そんな時代の中で、部下を成長させるのが上司の仕事だという常識は変わっていく。上司の仕事は部下を幸せにすることだ。部下を幸せにするために、必ずしも「仕事をできるようにする」ことが求められるわけではないのである。
どうすれば部下が幸せになるのだろうか。部下たちは何を望んでいるのだろうか。給料か、自由な時間か、やりがいか、人間関係か。
そんな彼らを幸せにするために、上司として何ができるのだろうか。一人一人に寄り添って、利他の精神で考えられる人こそが優秀な上司である。
しかし、現代の日本社会では、このような基準で役職は決まらない。だから会社はうまく回らないし、人間関係が問題で社員は辞めていく。
論理性とか、合理性に傾倒してしまっている今だからこそ、こういう人間的な部分を大切にしたい。
「管理職とは」「リーダーとは」ぜひ問い直していきましょう。
まとめ
「夜眠れなくなるほど気にかけていることは何か?」とは、企業幹部に聞かれる定番の質問だ。ビルの答えはいつも同じ、部下のしあわせと成功だった。
シリコンバレーで多くの起業家を育ててきたビルはいつも部下の幸せを願っていた。もしあなたの上司が、あなたの幸せを願っていないなら、上司だからとペコペコとついていく必要なんてない。
誰についていくのかは自分で決めるものだ。役職に決められるものじゃない。本当に信頼できると思える人を見つけ、その人についていけばいい。信頼できない上司についていくくらいだったら、クビになる方がずっと幸せではないだろうか。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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