今回からは、会社の先輩に紹介して頂きました「プロフェッショナル戦略」という一冊を紹介させて頂きます。サラリーマンとして働いていく中でも、経営者の視点を養っていきなさいとおすすめされました。
実際の案件に沿って、経営戦略の考え方を説明してくれています。読みやすい一冊なので、是非参考にしてみてください。
- プロ育成を緊急課題とする日本
- まとめ
プロ育成を緊急課題とする日本
いま、日本と米国の差を示すキーワードは「プロフェッショナリズム」である。プロフェッショナルの育成に後れを取った日本は、いまや国の競争力において深刻なハンディを負うに至った。
(中略)
日本企業が多角化やリストラをはかり、それまで経験したことのない新しい分野に出ていく時に求められるのは、先兵となって攻めていくリーダーのプロとしての経営能力である。人は組織のトップに立った時、それまでとは全く違う決断を求められる。多くの日本企業がそうした人材の底の浅さを露呈するに至った。
830は新卒で今の会社に入社して新規事業開発の部署に配属されました。有名企業と何もないところからディスカッションを重ねる中で、新たなプロジェクトを構想していきます。エネルギーインフラに関するプロジェクトなので数年がかり、何百億・何千億という規模の案件になるので簡単に案件が進んでいくことはありません。社会全体の市場調査やシステムフローの見直し、必要なコストやコスト削減の検討などを繰り返しながら構想を詰めていきます。
そんな中で様々な企業とディスカッションをしますが、検討を進めていく中で様々なポイントにおいて責任の所在の曖昧さを感じます。会社間では一つの業務に対してどちらの所掌になるのかが曖昧で、会社内でも誰が意思決定を行うのかが全く明確になっていない。
誰も自分が最終意思決定者だという自覚がなく、みんなが意思決定を放棄するから結局プロジェクトはどんどん後ろ倒しになっていきます。これだけ大きな企業であっても、こんなに意思決定があやふやなまま放置されているんだなということに危機感を感じました。むしろ大企業であるからこそそうなっているのかもしれませんが。
会社で働くようになってから、リーダーシップの圧倒的欠如を感じます。誰かが責任を持って意思決定を下していかないとプロジェクトは前に進みません。誰かが意思決定によって旗振りをしてくれるからこそ、みんながそこに向かって走っていくことができるのです。
悩ましい問題に直面した時、正解なんてありません。もし正解があるんだったら悩むはずなんてないのだから。誰かが意思決定をして、そこに向かってみんなが全力を尽くせば必ずその選択は正解になります。もし誰かの意思決定が間違いになるのだとしたら、その原因は意思決定後のみんなのコミットが弱かったからに違いありません。
勇気を持って意思決定しましょう。
その力こそが現代の日本に必要とされている力です。
まとめ
論理的思考力、デザイン思考、MBA、そんな小手先のスキルになんて価値はありません。
今社会に求められているのは、勇気持って、全ての責任を背負って、意思決定する力です。役職なんて関係ないし、立場なんて関係ない。誰でもいいから意思決定を行えばいい。
周りが頼りないなら、自分が先陣を切って進んでいけばいい。常識とか、周りの意見なんかに流されずに、自分が信じた道を進んでいこう。
「誰が最終的にこれを決めるんですか」
「会社として意見をまとめないといけないから上にも話を通さないといけない」
「会社として意見をまとめる時に結局誰が最終決定を下すんですか」
「…」
「特に決まってないなら僕(新入社員)が決めていいですか」
「いやいやwww」
なんとなく笑い話にして会話が終わる。
830は心の底から不思議だなと思います。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。