- 贈与のない世界に信頼はない
- まとめ
贈与のない世界に信頼はない
贈与が無くなった世界(交換が支配的な社会)には、信頼関係が存在しない。
裏を返せば、信頼は贈与の中からしか生じないということです。
だとすると、鋼管的な人間関係しか構築してこなかった人は、そのあとどうなるのか?
周囲に贈与的な人がおらず、また自分自身が贈与主体でない場合、僕らは簡単に孤立してしまいます。
前回は「無償の愛」について記事を書かせて頂きました。「無償の愛」の呪縛こそが、人間を人間たらしめているのだろうか。
人から恩を受け、それを返そうと思えるからこそ人に趣が生じるのではないだろうか。仁義こそが人を人たらしめる。その一つが「無償の愛」である。
この恩・感謝・反対給付の連鎖こそが人生を彩る。しかし、これらの連鎖はとても厄介で面倒なものである。全てを取っ払ってしまえばどれだけ楽な人生だろうか。
しかし、もしそうなってしまったらどれだけモノクロな人生になってしまうのだろうか。厄介で面倒なものであったとしても、それがあるからこそ人生が楽しいものになるのかもしれない。
だから、日々の生活の中でたくさんの感謝を見つけよう。
世の中は感謝すべきものに満ち溢れている。どれだけ感謝を見つけられる人間か、それで人生の色が決まる。たくさんの物事に感謝し、たくさんの反対給付を行っていく。
自分のできる範囲でかまわない。受けた恩を正しく認知し、そこに感謝し、そして恩返しする。それこそが人の営みの本質ではないだろうか。
まとめ
贈与とはこの恩・感謝・反対給付の連鎖の形である。
あなたの周りにはどれだけの贈与が溢れているだろうか。贈与こそが信頼を生み、人生を彩ってくれる。
現代は効率ばかりが重視される。しかし、厄介で面倒なこと、それもまた一興である。
あらゆるしがらみを覚悟して人間関係を見つめ直してみてはどうだろうか。
厄介で面倒なことこそを大切にしていかなければいけないのかもしれない。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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