- 魔女狩り
- まとめ
魔女狩り
みんながそうだと思っているもの、みんなが是としているもの、それが正義。集団の論理を守ることによって、自らの正義漢ぶりを認識して、すごく気持ちがよくなるわけですよね。これがあると、ルールを守らない人を仮に殺してしまっても、自分は正義の行動をしたんだと考え、あまり罪悪感を感じなかったりするわけです。
実際に、中世ヨーロッパでは魔女狩りがあったといわれています。(中略)当時は、みんなの論理に従わない、ちょっとはみ出した人、コミュニケーションがうまくできない人がターゲットになった。中世の迷妄がもたらした悲劇と思っている方が多いと思いますが、実際は正義を遂行しようとする理性が人間を断罪した、理性の暴走です。
自分の常識から外れた人を気嫌いしてしまうことはないでしょうか。相手の言い分をじっくりと聞くことなく、「生理的に無理だ」と言わんばかりに拒絶してしまってはいないだろうか。
多様性が求められる時代において、価値観のことなる人を理解する力は必要不可欠だ。
この世の中に自分と同じ人なんていないのに、自分と価値観が違うというだけで周りの人を遠ざけていては、周りに誰もいなくなってしまう。もしあなたが何か挑戦しようという時に、応援してくれる人がいなくなる。
そんな状況になってしまっては、人生詰んだも同然だ。
広く他者を受け入れ、理解する力が必要だ。
価値観の違う人に合わせる必要はない。しかし、違う価値観を理解し、共感することは大切だ。
そこで難しいのは、自分と違う価値観を理解するためには、自分の価値観をしっかりと理解しておく必要があるということだ。
なぜ自分は今の価値観を持っているのか、自分は何を大切にしているのかを理解しておくことが重要です。そうすれば自分と違う価値観に出会った時に、「この人は~~を大切にしているんだな。」と理解することができる。「自分の考え方とはここが違うのだな」と冷静に判断することができる。共感力の低い人の多くは、「よく分からないけど、自分の考え方と違うから気にくわない」といった短絡的な思考に陥ってしまいがちだ。
あなたは何を大切し、何を信じ、何を目指して生きているのだろうか。
まとめ
相手を理解することはとても重要だ。自分の殻に閉じこもるのではなく、多くの人に共感する必要がある。
最近はコロナ下で自粛警察という言葉もよく見られる。みんないろんな価値観があって、それぞれの信念に従って生きている。ただただ怒鳴りつけ、炎上させ、袋叩きにしても誰も幸せになんてならない。相手の考え方に耳を傾け、理解し、解決策を共に考えていかなくてはいけない。
感情的になったら負けだ。
自粛警察のニュースを見るたびに、魔女狩りの恐怖を感じてしまう。
「正義を遂行しようとする理性が人間を断罪した、理性の暴走です。」
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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