本書はNetflixの自由な社風について書かれた一冊です。自由であるためには社内の心理的安全性や信頼が不可欠であるということ、自由であるがために厳しい環境であるということ。様々な学びのある一冊ではないでしょうか。ぜひご一読ください。
- 自由と責任
- まとめ
自由と責任
自由を与えれば責任感が高まる
(中略)
部下には、私はいちいち経費レポートは見ないけれど、内部監査チームは毎年支出の10%を監査する、と忠告する。私は部下が会社の経費の節約に努め、支出は控えめにすると信頼している。だから万一監査チームがインチキを見つけたら、その社員は即解雇する、と。ミスをしたら警告する、なんてなまやさしいものではなく、「自由を悪用したらクビ」だ。しかもやってはいけないことを示す悪い見本として、社内で使われることになる。
自由には責任がついて回る。
会社に対して自由を求める人がいるだろう。一方で、責任の大きな仕事を避けたがる人もいるだろう。これらは相反する意見と言える。
自由と責任は切り離すことができない。
Netflixは社員に圧倒的な自由を認めている。
休暇制度もなければ、旅費交通費の承認制度もない。
全てが社員一人一人に委ねられている。
しかし、誰にも承認が必要ないからこそ、全ての責任は各社員に降りかかる。
無駄遣いすれば、自由を悪用すれば、言い訳の余地なく即解雇である。
こういった制度を採用しているからこそ、Netflixには会社のために働く社員だけが残る。そして、圧倒的な自由を最大限活用して、爆発的成功を納めているのである。
あなたはどんな会社で働くことを望むだろうか。
自由で責任の重い会社か。
それとも制度でガチガチに縛られ、全く責任の与えられない会社か。
まとめ
会社で働いているとどうすれば会社の制度を使って得ができるかという話をする人がいる。
どうすれば会社のルールを最大限活用できるのかという話だ。
とても世界の狭い話だなといつも思う。
また、自分と会社を切り離した考え方なのだなとも。
自由があれば自由を悪用しようという人が現れる。
ルールがあればルールを悪用しようという人が現れる。
ルールがあってもなくても、自分よがりで会社のために働けない人はいる。
規制緩和を拒む人はルールによって人を支配できると考えるのだろうか。しかしながら、ルールによって全てを縛ることなんて到底できないし、結局は社員の良心に依拠するところとなる。
それならばルールなんて無くしてしまえばいい。
Netflixのように。
ダメな社員はどんどん解雇すればいい。
そうやって志の高い社員だけを集めていければ最高に働きやすい環境を作っていけるはずだ。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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