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「リーダーの教養書」のすすめ_前半

今回は、「リーダーの教養書」という一冊を紹介させて頂きます。様々な分野の専門家が、その分野の基本的な知識を学ぶためにお勧めの本を計100冊以上紹介してくれています。少しずつ読み進めながら、幅広い知識、教養を身に付けていきましょう。
「教養」とは、リベラルアーツとも言われます。東京大学では、大学入学後1,2年生で一般教養の授業を履修してから、専門に分かれてさらに理解を深めていきます。一般教養では、英語や数学、第三言語や体育など、専門に限らない様々な授業を履修していきます
高校の時ある先生が、「大学に入って初めは一般教養の授業が多くて、興味のある専門的な授業を履修できないからあまり楽しくないよ」って言っていたのを覚えています。830的には様々な分野の知識を広く浅く知ることができて、非常に興味深い時間でした。何事にも興味を持って、楽しみを見出していけるところが830の強みだと思っています。対照的に、自分の興味の範囲外に楽しみを見出せない人もいると思います。しかし、この本では教養の大切さをしっかり説いてくれています。自分の興味のある分野だけではなく、様々な分野の知識があるからこそ人生を色々な視点から観察し、最大限楽しんでいくことができる。830もそう考えています。
是非この一冊で紹介される数ある本の中から、少しずつでも読み進めながら、830と共に様々な分野の知識をつけていってみませんか。

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目次

  • 概要
    • 歴史
    • 経営と教養
    • 経済学
    • リーダーシップ
    • 日本近現代史
  • 考察
    • 読書に時間もコストもかけない人間は、絶対に出世しないと言い切れる。
  • まとめ

概要

この本では、まず教養がどうして必要なのかを説明してくれています。非常に参考になりますし、830も同じ考えを持っていたので、非常に共感することができました。そして、教養を学ぶための書籍を10も分野に分けて紹介していってくれます。10の分野とは、歴史・経営と教養・経済学・リーダーシップ・日本近現代史・進化生物学・コンピューターサイエンス・医学・哲学・宗教から成ります。全部説明すると長くなってしまうので、今回は前半5つについて紹介していこうと思います。

まず、教養とは何かというお話です。教養を身に付ける事で、他者に強制されずに、自分自身を作り上げていく独自の「価値基準」を作り上げていくことができると述べられています。様々な知識やものの考え方を知る事で、一つ一つの物事についてしっかり自分の頭で考えて、判断し、評価していくことができる。「これはしない方がいいのか」「これはいい事なのか」、人の意見に惑わされずに、自分で責任をもって判断していくことができるようになります。ある状況に立たされた時に、どう対処すればいいのか、自らの選択肢を増やしてくれるもの、それが教養です。教養のある人は、人生において様々な選択肢を持っている。たくさんの選択肢の中から、自分で選択して人生を決めていく。だからこそ自分の人生に覚悟を持つことができるし、楽しむことができる。
そういった観点を基にして筆者は、リーダー、上に立つ人間には教養がなければいけないと述べています。教養がない人は人生を楽しめない。自分の人生すら楽しめない人は、職場を楽しくすることはできませんし、部下も楽しく過ごす事ができないのです。
また、教養は未来予測も助けてくれます。というより、教養を身に付けておけば、将来という不確定要素についても、自分の頭で考えて決断することができる。教養がない人は、数字やファクトによって将来を考える。しかし、数字やファクトは過去のデータでしかなく、それを根拠に未来を確実に予測することなんてできません。教養のない人は、数字やファクトにこだわり、変化を恐れ、自分で考えた代替案もないのに、批判ばかりしてくる。教養のある人は、数字やファクトを参考に、これまでの歴史や人の性質を鑑み、経済学や経営学の観点を取り入れながら自分の頭で考える事ができる。しっかり考えた上で、変化するのか、改善していくのか、覚悟のある決断を下すことができる。そういった覚悟のある決断は人を動かし、人を集め、成功に繋がっていくんだと830は信じています。
幅広い知識は人間力を高めてくれます。是非この本で紹介される数々の本から勉強を始めていきましょう。830も自分の視野を広げる旅を始めようと思います。

このブログでは、この本の中で紹介されている本をピックアップしていくという事はしません。それぞれの分野の専門家が、その分野を教養として身に付ける必要性を語ってくれていますので、そちらを紹介して各分野に対して興味を持って頂ければいいなと思っています。

歴史

人間の本質は古来ちっとも変っていないと述べられています。文明の栄枯盛衰を繰り返し、経済では好景気と不景気が循環する。未来を予測したがる人は多いが、未来を予測するための最大の教材が歴史であると述べられています。歴史を学ぶことで、人間の性質や本質を見抜き、「人間観」を身に付ける事ができる。人を動かす立場にあるリーダーは、「人間観」を身に付けておかなければいけない。だからこそ、リーダーは歴史を学ぶべきだと語られています。

経営と教養

ビジネスをする上で、経営と教養はその基盤である。野球・水泳・卓球・相撲・カーリング、何をするかでルールも動きも全然異なる。しかし、足腰が強くなければどのスポーツをこなすことはできない。スポーツにおける足腰というのが、ビジネスでは経営と教養である。どんなビジネスをするにしてもこれらが無ければうまくいかない。しかし、これらさえしっかり身に付けていれば、どんなビジネスをしたってうまくいく。
情報過剰で、データ自体に意味がなくなっている現代において、経営や教養の価値はさらに高まっていると言われています。同じデータを持っていたとしても、そのデータをどう使うかで状況は大きく異なってくる。データをどう使うか、それを決めるのは教養であって、ビジネスにおいては経営学である。企業や副業を始めようという方も多いと思いますが、まずは経営と教養を身に付けて、土壌を固めていってはどうでしょうか。

経済学

変化の速い現代において、どのような経営をすればいいのかといったハウツー本は通用しないと述べられています。ハウツー本は過去に成功した事例を紹介してくれているだけで普遍的な正解を示している訳ではない。正解は常に変わっていくし、人の模倣では成功できない。常に自分で考え、時々刻々と変化する正解を自分なりに模索していくしか道はない。そのために、決断をこなすリーダーは経済学を学び、社会・人の本質をつかむ必要があります。
専門家のアドバイスとして、人は常に合理的に判断を下せるわけではないことを自覚する必要があると述べられています。サンクコストのバイアスから抜ける事ができれば、ビジネスでも有利に働くと。
そして、リーダーは、組織を運営するだけではなく、社会全体を方向付ける使命を担う事になる。既得権益を勝ち取るよりも、日本の市場を活性化させることを期待されている。そのためにリーダーに対して、個人の主張を熱く語るのではなく、個人の想いと合致する組織の理念やビジョンをクールな目線で合理的に捉え、判断し、代弁してくれる事を期待しています。

リーダーシップ

リーダーシップを身に付ける教材は、古典的ビジネス書・同時代のビジネス書・経験の3つであると述べられています。その中でも、古典的ビジネス書に含まれている理論は、リーダーシップの「普遍的な解」を示しており、不確実なビジネス環境下でも役立つ「モノサシ」を与えてくれると述べられています。そして、古典的ビジネス書を読んで「モノサシ」を手に入れ、それを「自分ゴト」として捉えて活かしていくことが必要だと述べられています。「モノサシ」はあくまで普遍的な解であって、変化の激しいビジネス界において常に最善の選択ではありません。常に自分の現状と照らし合わせ、自分の頭で最善策を考えながら、リーダーシップ手法を変えていくことが必要です。
まず第一歩として、ビジネス書を手に取って、「モノサシ」を手に入れていくことから始めましょう。

日本近現代史

自分のアイデンティティを知るためには3世代以上遡らないといけないと述べられています。自分のルーツを学ぶこと、歴史を学ぶことは、我々がなぜここに立っているのか、自分自身を知る事に繋がる。自分自身を、現代の生い立ちを知るためにも歴史を学ぶことが必要だと考えられています。テレビや新聞で流れるようなニュースに踊らされるのではなく、その物事の本質を根っこから見ていくことによって全体像が見えてくる。そのためにも近現代史を学ぶことに価値があると書かれています。

考察

読書に時間もコストもかけない人間は、絶対に出世しないと言い切れる。

「リーダーの教養書」の前半で一番印象に残った部分について紹介しようと思います。

リーダーを目指す人間にとって、
読書は不可欠だ。
読書に時間もコストもかけない
人間は、絶対に出世しない
と言い切れる

日本近現代史 猪瀬直樹

830は大学院に通うようになってから、読書に時間を割くようになりました。まだまだ本の2年程度ですが、本の価値は嫌というほど思い知らされています。本から得た知識によって、830の生活は大きく変わりましたし、見える世界も、考え方も大きく広がっていっています。知識があるというだけで、物事の捉え方は180°変わってきます。様々な視点からものを観察できることで、一つ一つの判断に責任と覚悟をもって生きていくことができます。
高校生の頃は先生に「本を読め」と言われても全く響きませんでした。一週間に一度程度小説を読んでいましたが、その時は本の大切さが全く分かっていませんでした。ただ漫画を読むのと同じように物語を楽しむための読書でした。しかし今は、勉強のために読書をする楽しさを感じることができます。自分の知識を広げる事でどれだけ世界の見え方が変わっていくのか、どれだけ人生の選択肢を広げていくことができるのかを実感することができています。
人が幸せを感じるのは自分の人生を自分の力でコントロールしている感覚を得た時であるという考え方があります。830はそれも一つの正解だと考えています。誰かに指示されて行動する、世間の一般的な価値観に流されて「何かをしなけれないけない」と判断する、お金のために仕事をする。受動的な選択は必ず「我慢」が付きまといますゼロベースで何をしたいのか、何の制約もなかった時に自分は何がしたいのか、自分と向き合う事で幸せな選択をしていくことができるのではないでしょうか
それでも最近は、「本を読んでいるだけで大丈夫なのだろうか」と不安に駆られます。本を読んで学んだことをこうしてブログにし、ブログを知ってもらうためにTwitterをし、Twitterを知ってもらうためにせどりビジネスの商品に広告を打っています。いろんなことに挑戦しながらも、不安に苛まれることがあります。そんな時にこの言葉は心の支えになってくれました。読書によって、見える世界、考え方は変わってきても、目に見える大きな成果を上げる事はまだまだできていません。みんながあいつがやっていることは正解だったんだって思ってくれるような実績を上げる事はできていません。しかし、下積みは必ず必要です。基礎能力を身に付ける事に努力できない人は、大成することなんてできません。一歩一歩進んでいきたいと思います。これからも応援よろしくお願い致します。
そして、830がそうであったように、読書の大切さに気付けていない人に、少しでも届いてほしいと様々な活動を続けています。拡散して頂けますと幸いです。

最後に830が読書をする上で自分に言い聞かせている言葉を紹介したいと思います。

本読まないやつ、人生ハードモード

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まとめ

「リーダーの教養書」という一冊を紹介させて頂きました。
今回は前半部分しか紹介する事ができなかったので、次回は後半を紹介します。

リーダーになる人は、部下に楽しく働いてもらわないといけない。自分の人生すら楽しめていない人に、部下を楽しませることはできない。自分の人生を楽しむためには、教養を身に付けて人生の選択肢を広げていく必要がある。だから、リーダーになる人は教養を身に付けないといけない。リーダーは専門的な深い知識を持っているだけではなく、広く様々な知識を知っていないといけない。「リーダーの教養書」では、様々な分野の専門家が、各分野の書籍を紹介してくれています。830と一緒に、ここで紹介される書籍を通して、少しずつ自分の知識を広げていって、将来の自分に投資していきましょう。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。