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「リーダーの教養書」のすすめ_後半

今回は、「リーダーの教養書」のすすめの二回目に入っていこうと思います。
前回は、歴史・経営学・経済学・リーダーシップ・日本近現代史を紹介させて頂きました。いずれにおいても共通していたのは、これらの教養を身に付ける事で人間の本質を見つけるようになるという事です。組織を動かしていくリーダーは、人間の本質を見抜き、人の考え方を理解できる存在でなければいけません。この点は後半でも一貫された価値観なので、とても大切なポイントです。そして、リーダーを目指す人は読書に時間とコストをかけなければいけないとも書かれていました。今回紹介する分野についても勉強を重ねて、教養を増やしていきましょう。
後半では、進化生物学、コンピューターサイエンス・医学・哲学・宗教についてお話していきます。是非楽しんで頂ければと思います。

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目次

  • 概要
    • 進化生物学
    • コンピューターサイエンス
    • 医学
    • 哲学
    • 宗教
  • 考察
    • 何を学ぶかではなく、どのように学ぶかを学ぶ
    • 栄養学
  • まとめ

概要

進化生物学

進化生物学を学ぶことで、進化や淘汰といったフレームワークを学び、社会制度や文科制度を違う角度から見れるようになるという。「各生物は、何かを行うために進化した」と誤解している人がいる。進化とは、偶然の賜物であって、何かのために進化したという価値観は見直す必要があると述べられている。
そういった中で、人間は発展を続け、地球を脅かすほどになっている。そんな現代において、繁栄を続けていくためには選択をしていかなければいけない。進化生物学を通して生物の進化と繁栄を見る事によって、全ての選択はトレードオフであるという事を学ぶことができる。これから人類がどんな選択をしようとも、得られるものと失われるものがあるという事をしっかりと考えないといけない。
私たち個人においても、人生は有限であり、何かを選択するたびに、何かを失っていることを自覚しないといけない。その事実に対峙する勇気を持たないといけない。そして、何が欲しいのか、何をするのかという選択だけではなく、何を諦めるのか、何をしないのかという選択も意識していかないといけない。

コンピューターサイエンス

本書では、エンジニアでない人こそ、プログラミングの基礎や勘所をつかんでおくことが必要であると述べられている。「プログラミングは何ができて、何ができないのか」「この仕事はどれだけ大変な仕事なのか」を知っていることで、エンジニアとスムーズに仕事をしていくことができる。エンジニアだけでも仕事はできないが、エンジニアがいなければできない仕事もたくさんある。エンジニアと良質な意思疎通をしていくためにも、すべてのビジネスパーソンがプログラミングの基礎を身に付けておく必要がある。
また、エンジニアはプログラミングのスキルを身に付けるだけではなく、プログラミングの哲学を学ぶ必要があると述べられている。どんなプロダクトを作るのかだけではなく、どうしてそのプロダクトを作るのか、どんな価値を提供したいのか、プログラミングの哲学を学ぶことが重要である。 「 受託する仕事だけでもエンジニアとして食べていくことができる。しかしそれでは成長する機会も限られるし、モチベーションが上がらない。どんなプロダクトを作るのか、それにどんな価値があるのか、それを通して社会にどんなインパクトを与えるのかなどといったプログラミング哲学がエンジニアのモチベーションになる。やる気の有無はその人の生産性に直結し、結果として仕事のパフォーマンスを左右する。」と述べられています。

医学

我々はビジネスパーソンである前に一人の人間であり、一個体の動物である。だからこそ医学という人体に関する知識を学ぶ必要があると述べられています。組織のリーダーは多くの部下を統率する事が求められるため、「動物としてのヒト」のメカニズムを理解しておくことは非常に大切であると述べられています。
また、自分について考える場合も医学は大切であると考えられている。どれだけ優れたビジネスパーソンであったとしても、医学の観点に立つと不合理な選択を行いがちだという。「カフェインは身体に悪い」「納豆は身体にいい」「タバコは身体に悪い」などいった論点について、何の論拠もないまま持論を持つ人が多くいる。そういった問題についても医学の知識をしっかりと身に付け、冷静に判断を下せるようになることは最高の人生を送る上で大切である。
死を目前として人は判断が鈍る。「ひどい痛みを伴うが、生存率を高める事の出来る治療」「60%で成功するという延命治療」。これらを受けるべきかどうかというのは非常に難しい問題である。長生きが常に幸せであるというものではない。痛みを伴わずに死を選ぶというのも考えうる一つの選択である。医学的な判断は、普段から自分が生きる上での優先順位を考えておくことで鍛えるほかない。「自分がどう死にたいか」を決めることは、「自分がどう生きたいか」を決める事である、と述べられています。

哲学

哲学とは「人間の考え方」を問いただすものであり、「本当の知識」を探し続ける事で心理や物事の本質に近づこうとする学問だそうです。哲学を通すことで、ビジネスや社会生活の本質をとらえ、考えを改めていく足掛かりになりうる。現代は技術的にも学問的にも大きな転換にある。830もいつも言っていることですが、一度まっさらな状態になって考え方そのものを問い質す必要がある。それこそが哲学の使命だと述べられています。
現代は、資本主義が主流であるために、「お金は大切だ」「お金が無いと生活できない」と簡単に口にする。本当にそうなのか。お金が無い時代はどうやって生活していたのか、一度ゼロベースで考える必要がある。民主主義が主流の現代では、「周りの目を気にして」「人に嫌われないように」選択を繰り返す。マジョリティの意見が正しいかのように考え、変わった考え方、一見リスクが高そうに見える考え方を「常識」や「普通」という言葉を突き付けながら批判する。本当にそうなのだろうか。人に嫌われたら不幸なのだろうか、多数決がいつも正解なのだろうか。一度ゼロベースで考える必要がある。そして、資本主義や民主主義といった社会システムが本当に最良なのかどうか、「今は民主主義だからどうだ」「資本主義なんだから仕方がない」といった価値観を捨てて見つめ直す必要がある。830は資本主義が無くなると信じています。そして、お金っていうものに縛られない将来になると信じています。

宗教

リーダーにとって、宗教の教養が求められる要因は、「外的な意味」と「内的な意味」の二つがあると言う。
これまでの歴史において、宗教というのはいつも大きな影響力を持ってきた。「どれだけ多くの人を支えてきたか」「どれだけ紛争の種になってきたか」。このインパクトの大きい宗教的なリテラシーを知らないというのは、現代で言うとネットを使えないというのと等しいと830は考える。社会における宗教のインパクトの大きさ、これが宗教の教養の外的な意味である。
内的な意味とは、リーダーとして自分が何を支えにして、内を原動力にして生きていくかという事だ。自分を突き動かすをものを突き詰めた人しかリーダーにはなれないと述べられています。日本人にはこの部分が欠けている。日本人のリーダーの多くは調整役のリーダーとして才能があると言えなくもないが、自分をドライブしている根本的なものへの訴求のない人はどこか浅くて頼りなく人に見えてしまう。
830もいつも宗教的な力について述べています。多くの人は「宗教=神」と考え、だから「僕は神様なんて信じないから宗教なんて信じない。宗教を信じるなんておかしい。」と考えてしまうんだなと最近思います。しかし、830は「宗教=神」ではなく、「宗教=信念」であると考えています。どういった価値観の下で生きていくのか、何を目指すのか、苦しい時にすがる軸、それこそが宗教であると思います。
多くの会社では、理念やビジョンがあります。お客様ファーストや幸せを届ける、チャレンジする人を応援するなど。その理念に基づいて会社は運営され、いろんな社則があって、文化がある。その中で毎日仕事をしていれば自分の考え方は簡単に染め上げられてしまいます。自分がどういう人生を歩みたかったのか、どんな夢があったのかという事なんて簡単に塗り替えられてしまいます。会社が社員に求める価値観があたかも常識かのように社員は思い込まされていく。あるブラック企業の社員は愚痴を言いながら休日出勤する。「嫌なのになんで行くの」って聞くと、「仕事があるから」と答える。自分のやりたい事よりも仕事が大切って、会社の宗教に染め上げられているんだなと830は感じました。これが宗教です。宗教は神とは関係なくて、その人の生き方・考え方、それ自身です。
宗教を信じない人は、自分の生き方に信念がない人だと830は思います。信念がない人は簡単に人に流され、気が付くこともなく宗教に染まっていく。宗教は人を動かします。ブラック企業の例のように、それが当然の如く人は選択を続けていきます。簡単に人の手となり足となり、人の人生を生かされてしまうんです。だからこそ、宗教はみんなが学ぶべきものだと830も思います。
宗教というと日本では印象が悪いので、830はこれを思想、ポジティブな思想と呼んでいます。多くの人にポジティブな思想を発信し、自分の生き方、自分の幸せを見つめ直して、自分の軸をしっかりと持ち、自分の人生を謳歌していけるようになってほしいと思っています。

考察

何を学ぶかではなく、どのように学ぶかを学ぶ

コンピュータサイエンスを学ぶ際に大切なのは、何を学ぶかではなくて、どのように学ぶかという事です。どの言語を学ぼうとか、どんな操作できるようになろうとかっていうのは確かに大切なんですけど、それよりも学び方自体を勉強することが大切です。ITが目まぐるしく成長していく中で、この言語が大切だって分かる人なんていないと思うんです。時々刻々と需要と供給は変化していって、新しい言語も続々と現れて、どの言語を使える人材が求められているのかというのも常に変わっていきます。その時代の流れに合わせて常に新しく勉強していけるスキルを身に付ける事が重要です。
プログラミングの勉強で言うと、どのように記述したらいいのかわからなくなった時は、ググれば簡単に出てきます。多くのエンジニアがQiitaなどでプログラミング経験をブログの形で残してくれています。そこを参考にすれば記述法は簡単に見つける事ができます。新しい事を自分でどう解決していくのか。今の時代はこの言語を使いこなせるとか、こんな記述法を知っているとかいった情報自体に意味はなくて、自分で情報収集できるスキルに価値があるんだと思います。
難しいのは、何を調べていいのか分からないという問題です。全くプログラミングをしたことがない人がプログラミングを勉強する時にどう始めればいいのか。ここが一番のネックであって、「無知の無知」と言いますか。何もわからないから学校に通ってみようってなってしまいます。これを解決するための方法は「なんでプログラミングを勉強したいのか」を考える事です。プログラミングを通して、どんなシステムを作りたいのか、どんなアプリを作りたいのか、なんでそんなシステムやアプリが必要なのか、この部分が明確になっていれば自分に足りないものが見えてきます。そして、分からないことはググれば出てきて、技術を身に付けていくことができます。結局何か目的がないとスキルを高める事はできません。講座に通ってプログラミング言語のいろはを学ぶことはできますが、新しく言語を学ぶときはまた講座に通わないといけない。大切なのは自分でスキルを身に付けていく力です。
このスキルはプログラミングに限らず、様々な分野に活かすことができます。情報に溢れかえった現代において、学ぼうと思う事ができれば、教えてもらわなくても十分学習することができます。「勉強は誰かに教えてもらうもの」ではありません。誰かに教えてもらうというのは、一つの手段であって、自習でできるなら自習で十分。ネットや本がない時代は、詳しい人に教えてもらうしか手段がありませんでしたが、今は違います。何を学びたいのか、今の自分にどんな情報が必要なのかさえ明確にすることができれば、その情報自体は巷に溢れています。自分で情報を探せばいい。
ホリエモンは、「偏差値60以上のやつは自習ができる。スマホ一台持たせてほっとけばいい。」って言っていました。自習の仕方、自分に何が必要なのかを見極める力を養っていければいいですね。

栄養学

830は年を越してから、FPや簿記の勉強、読書やブログの執筆を行ってきました。FPは2級の資格を取ることができましたが、簿記2級には落ちてしまいました。しかしながら、資格を取ってそれを仕事にしていこうというモチベーションではなくて、税金や資産管理の勉強がしたくてFPを受験し、せどりビジネスの青色申告をできるようにするために簿記の勉強をしていました。 簿記2級には落ちてしまいましたが、青色申告するために必要な最低限の知識は得る事ができましたし、資格自体に価値はないと思っています。 資格がゴールではなくて、何を勉強したいか、今の現状で何が必要なのか、この部分が大切だと思います。
そういった観点で自分の生活を見直して時に、830に必要な知識は栄養に関する知識であると考えています。幸せに生きていくためには健康は不可欠です。そのためにはどんな食生活が必要なのか、どんな栄養素をどれだけ摂取しないといけないのか、しっかり勉強したいなと思っています。医学の所で、ビジネスの世界でどれだけ合理的な判断ができる人でも、医学となると急に非合理的になってしまう、というお話がありましたが、その通りだと思いました。
830はコンビニに行くと必ず、一日分の野菜ジュースかプロテインを買います。筋トレした後はプロテインを飲んで、それ以外はサプリ代わりに野菜ジュースを飲んでいます。しかし、「一日分の野菜って書いてあるけど、あれだけでは全然足りない」っていう話もよく耳にします。何も知識がない830にはどちらを信じればいいのかすら分かりません。一度しっかり栄養について勉強して、自分の食生活を見直しておこうと思っています。
また資格の勉強を始めたらブログに書いてみようと思うので、宜しくお願いします。

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まとめ

今回は「リーダーの教養書」の後半を紹介させて頂きました。
いずれの分野も非常に興味深く、またリーダーには欠かせない教養であるように感じました。勉強しておくべきことはたくさんありますが、それくらいの覚悟がないと組織を動かしていくことはできない。少なくとも人を動かすリーダーを目指すのであれば、文句を言わず、むしろ望んで勉強していかないといけないと思います。830もブログやTwitterを通して影響力を持っていきたいと考えています。ただただ一つの歯車として人生を終えるんではなくて、社会に対して能動的にインパクトを与えていきたい、どういうインパクトを与えるのか自分で選択できるくらいの存在になりたいと考えています。
そのためにも今を大切に生き、将来のためにたくさん勉強を続けていきたいと思います。皆様も興味を持った分野があれば是非この本を手に取って、参考書を探してみてください。少しずつ知識を蓄えながら成長していきましょう。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後も宜しくお願い致します。