今回も「読書という荒野」を紹介させて頂こうと思います。
ためになる言葉がたくさん詰まっていた一冊なので、是非読者の皆様に共有して、何かを感じていただければいいなと思っています。
目次
- 正しいと思うことを言えなくなったら終わり
- 人生を生き切るには、「善い人」でなければ駄目だ
- まとめ
正しいと思うことを言えなくなったら終わり
「正しいと自分が思うことが言えなくなったら終わり」というエピソードがいくつか語られています。三城さんの高校時代のエピソードや三城さんと共に本作りに関わってきた多くの作家の方々のエピソードなど、インパクトがありました。
その中でも一番印象に残ったのは、三島由紀夫の言葉です。三島さんは、自衛隊に関する憲法改正を訴え続けました。「自衛隊を都合のいい存在にしようとしている憲法を、自衛隊の威信かけて変えないといけない。今こそ自衛隊自身が立ち上がるべきだ。」と訴えかけた三島由紀夫。しかしながら、立ち上がることのなかった自衛隊。そんな自衛隊に絶望した三島由紀夫は割腹自殺することを選びます。
三島由紀夫は最後の演説でこのような言葉を残しています。
生命尊重のみで、魂は死んでよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそ我々は生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。
「三島由紀夫全集第34巻」 三島由紀夫
生きることが本当に一番大切なことなのか。自分の信念を曲げてまで、自分の魂を殺してまで生きていく必要があるのか。そして、三島由紀夫は自害しました。
お金のために好きでもない仕事をして、やりたくな仕事をやらされてまで、生きている必要はあるのか。命以上に大切な信念を持っているのか。偉人たちは皆、「死」と向き合い、「生」について考え、「信念」をもって生きている。改めて実感させられました。
人生を生き切るには、「善い人」でなければ駄目だ
良心がなければ、自分を突き詰め、追い込むことはできない。他者と本物の関係を作ることはできない。人生や仕事において 、したたかさや、ずる賢さも時には必要だろう。しかし、それで一時的にうまくいったとしても、そういう人間はどこかで必ず落ちる。小手先でやるのが一番駄目なのだ。
「読書という荒野」 見城 徹
本書で見城さんはこのように書かれています。
ビジネスをするにせよ、人生を幸せに、充実感をもって生きていくにせよ、誠実であることは必要条件であると830は考えています。目先のお金のために嘘をついたり、隠し事をしたりしても最後には自分に返ってきます。
人をだます人は、自分もだましています。「今が幸せではない。何か欠けている」と思っていても、「幸せだ。」と自分に言い聞かせます。しかし、そういう人は脆い。「それのどこが楽しいの?」って聞かれたら、すぐに不安になります。共感してくれる人がいないとすぐに幸せの軸がぶれてしまう。830が「俺は全然そんなん面白いと思わへんけどな。俺ならやりたくない。」と言った時に、全くぶれずに自分のやっていることを固辞できる人は少ない。そういう人は尊敬できます。信頼できる人だと思います。
人をだます時は意識的かもしれませんが、往々にして自分をだます時は無意識だと830は思います。自分をだましているつもりはないけど、だましてしまっている。嘘をついたり、隠し事したり、人をだます人は、無意識のうちに自分にも同じことをしてしまう。
まずは人に対して誠実でいることを心がけてみてはいかがでしょうか。他者に対して誠実でいられるようになって初めて、自分に対しても誠実になることができる。自分をだますことなく、本当に自分のやりたいこと、自分の幸せと向き合うことができる。830はそう考えています。
まとめ
三島由紀夫という人はなんとなく知っていましたが、どういうことを訴えて、なぜ自害してしまったのか、詳しいことは全く知りませんでした。この本を通して、三島由紀夫の最後を知ることができましたが、非常にインパクト強く830の脳に刻み込まれました。
「生命尊重のみで、魂は死んでよいのか。 」
命以上に大切な信念を持っていることがすごいなと思いました。いつか830もこう思えるくらいの信念を持てるように、日々勉強し、精進していきたいなと感じました。
そして、「人に対しても、自分に対しても誠実に生きる。」改めて心に刻んで活動していきたいなと思います。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご了承の上、ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。
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