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「後世への最大遺物」

今回も「リーダーの教養書」から一冊を取り上げてみたいと思います。
内村鑑三著「後世への最大遺物」です。
内村鑑三が自らの思想を後世に残すために行った演説を書籍にした一冊です。
見た目によらず、非常に読みやすい一冊だったので、よければ手に取ってみて下さい。


目次

  • 世の中をよくして往こう
  • 他の人の行くことを嫌うところへ行け。他の人の嫌がることをなせ。
  • まとめ

世の中をよくして往こう

わが愛する友よ、我々が死ぬ時には、我々が生まれた時より世の中を少しなりともよくして往こうではないか

天文学者 ハーシェル

「何のために生きるか」
この問題と本気で向き合えば向き合うほど答えが分からなくなる。こんなこと考えずに日々を過ごすこともできる。しかし、それでは物足りないと830は思う。自分の生と本気で向き合い、悩み抜いてこそ覚悟を決めることができる、。覚悟を決めてこそ、一つのことに本気で取り組むことができる。何かに本気で向き合っている時、その時が最高に幸せな時間なのではないかと830は感じる。
ボーっとテレビを眺めている時間、ベッドの上でだらだらインスタグラムを眺めている時間は本当に幸せですか。振り返った時に、心の底からいい時間の使い方ができたなと感じることができますか?。できないのならどうしてそんなことに時間を費やすのですか。振り返った時に、本当に良かったと思える時間の使い方をなぜしようと思わないんですか。

これがしたかったんだ、これをするためにこうやって時間を使ったんだと、時間の使い方に理由付けができた時、本当の意味で心から充実感を得ることができるんだと考えています。人生をそんな時間でいっぱいにするにはどうすればいいのか。
自分の生と本気と向き合う時間が必要なのではないでしょうか。自分の生と向き合うというのは、自分の死と本気で向き合うということ。だから、ほとんどの人は本能的にそういった思考から逃げます。自分が何がしたいのかを考えません。

内村鑑三は、生まれた時よりも少しでも世界をよくして死んで往こう、という覚悟を決めました。本を読むことで人の人生に寄り添い、その人の覚悟を感じることができます。たくさん本を読んで、たくさんの人の覚悟に触れ、自分の覚悟を考える時間にしてみてはどうでしょうか。

他の人の行くことを嫌うところへ行け。他の人の嫌がることをなせ。

邪魔があればあるほどわれわれの事業ができる。勇ましい生涯と事業を後世に残すことができる。とにかく反対があればあるほど面白い。われわれに友達がない、われわれに金がない、われわれに学問がないというのが面白い。われわれが神の恩恵を享け、われわれの信仰によってこれらの不足に打ち勝つことができれば、われわれは非常な事業を残すものである。

「後世への最大遺物」 内村 鑑三

たくさんの本を読んでいると共通する部分が出てくるのが面白い。
逆に、全く反対の意見を言っている時もたくさんある。例えば、『嫌われる勇気』で有名なアドラーは「人を褒めるな」と言っているのに対し、『人を動かす』で有名なカーネギーは「人を褒めろ」という。それぞれの意見の本質は何なのかを考えるのは本当に大切だと感じます。

ここで書かれている「みんなが行かないところに行き、みんながしないことをしろ」というのもたくさんの本で共通する言葉になります。みんなと同じことをしていても意味はない。しかし、みんなと違うことをしていると邪魔をされる。それを突き通すには、確固たる信念と覚悟が必要だと。
最近読んだ本であれば、「読書という荒野」でも同じことが書かれていました。周りに流されて生きていていいのか。自分が本当にやりたいこともできないでいいのか。命がそんなに大切か。命が生きていても、魂が死んでいるのでは意味がないと。

是非たくさん本読んで、共通する考え方を見つけ出してください。それが生きていく上で、本当に糧となってくれるエッセンスなのでないでしょうか。

まとめ

今回は「後世への最大遺物」という本を紹介させて頂きました。
古い本の割にはすらすらと読むことのできる本でした。こういった本を読むと、やはり事業などを興す人というのは往々にしてたくさんを本を読んでいるんだなと思い知らされます。
本を読んでいると、本当に意味あるのかなと疑問を感じる場面がたくさんあります。しかし、そういった地道な道のりを乗り越えていくことができる人でないと、事業を興すような挑戦に踏み切ることはできないのだろうなと感じました。

あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご了承の上、ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。