100回記念から始まった、「宗教とはなんだろう?」の紹介ですが、今回が最終回となります。
この本の中で印象に残った、「捨身飼虎」と「輪廻転生」のお話をさせて頂こうと思います。
どちらも考えさせられるテーマとなっているので、是非ご一読ください。
目次
- 捨身飼虎
- 輪廻転生
- まとめ
捨身飼虎
菩薩の物語のなかでブッダはしばしば王や王子として登場し、自らを犠牲として他の人間や生きもの、衆生を救います。さまざまな善行の中でも自己犠牲の話が大きな位置を占めているのです。よく知られているものに「捨身飼虎」があります。3人の王子が散歩の途中、飢えて死にそうな虎の母親と7匹の子虎に出会った。そこで1人の王子が自分の身を捧げる決意をし、身を投げ出すのです
仏教の中で「自分が悟るよりも他者を助けることを優先すべきだ」という考え方があるようです。
利他の精神ですね。その究極がこのお話です。
飢えた虎のために自らの命を捧げる。究極の自己犠牲。
衝撃的なお話でした。
830が付け加えるようなこともないのですが、一つだけ。
この話に比べれば、私たちが誰かのためにできる自己犠牲なんてたかが知れています。
災害が起きれば募金する。悩んでいる人がいれば話を聞いてあげる。勉強ができない人がいれば親身になって教えてあげる。残業している人がいれば声をかけて手伝ってあげる。
そんな些細なことにすらためらっているようではいけないなと感じさせられるお話でした。
自分の行動を省み、今後に活かしていかないといけないなと考えさせられました。