今回は、「孤独になると結果が出せる」の最終回として、自分との向き合い方について考えてみようと思います。
読みやすい一冊なので、ぜひ手に取って参考にしてみてください。
- 自己肯定感
- 経営者は孤独
- まとめ
自己肯定感
自分に対する期待と信頼……。この両者がバランスよくミックスされているのが、自己肯定感です。
誤解されやすいのですが、自己肯定感は「自分は今のままでいいんだ」という単純な現状肯定ではありません。それでは、自己満足。
本当に自己肯定感のある人は、いいところも悪いところもひっくるめて今の自分をまず受け入れたうえで、「では、未来のためにどう変わろうか」と考えます。今の自分ではなく、未来の自分に目を向け、変わっていくことを決して恐れません。
情報に囲まれる現代社会において、情報自体の価値が下がっています。資格やスキルといったものも、ネットで勉強したり、YouTubeを見たりすることで簡単に手に入れられる時代になりました。そんな社会において求められるのは「行動」です。
とりあえず行動してみる。
失敗を恐れず挑戦してみる。
それが今求められているものです。
本を読めばたくさんの知識を身に付けることができます。しかしそれを自分の中に本当の意味で落とし込むためには実際に経験してみるしかありません。成功しようが、失敗しようが、とても尊い時間になるでしょう。
「行動」を起こすために何が必要なのか。それが<自己肯定>です。
<根拠のない自信>。それが挑戦者を衝き動かしてくれるのです。
「自分にはできる」「自分は世界を変えることができる」と心の底から思えた時、思い切って挑戦していくことができるのです。
本書では、この<自己肯定>について注意喚起してくれています。
<自己肯定>と<自己満足>を履き違えている人がいると。
<自己満足>とは、現状の自分に満足し、現状維持バイアスがかかっている状態です。新しい技術と対峙した時、多くの年配者は「今のままでも十分できているんだから、そんなもの必要ない」と否定する。今の自分でいいんだと、<自己満足>に浸り、現状維持へまっしぐらです。
一方で、<自己肯定>できる人は、現状の自分を受け入れた上で、さらに成長していくことができると考えます。新しい技術に対峙した時、「今のままでもできている。しかし、きっと新技術を使いこなしてさらにレベルアップした自分がいるはずだ。挑戦してみよう。」と高みを目指していくでしょう。「こんなことも、あんなことも、きっと自分にはできるはずだ」と挑戦を続けるのです。
どちらも現状の自分を受け入れるという点では同じですが、<自己満足>の人は自分の悪いところに目を向けることができない。足りない部分もひっくるめて自分を肯定し、さらに高みにいる自分を構想して挑戦を続けることができる。それが<自己肯定>です。
<自己満足>・<自己肯定>という言葉を用いて言語化した上で、自分はどこにいるのか、どこを目指すのか、考えてみてください。