「キミが働く理由」は本当にいい本でした。830はいつもお勧めの本として、「採用基準」という本を提示することが多いのですが、それに並ぶ名著だと個人的には思っています。ぜひ読者の皆さんにも手に取っていただき、自己啓発して頂きたいなと感じています。
今回はこの本の中で、最も印象的だった部分を紹介させて頂きます。
特に、後半は本からの完全な抜粋になってしまっているのですが、ぜひ多くの人に触れて頂きたいストーリです。P.S.では、受け取り方次第で、モノの見え方は全然違ってくるというお話です。こちらも考えさせられるお話となっています。ここまで読んで頂ければ幸いです。
それではいきましょう。
- 人のためにできることを考える
- 難病の少女の童話
- まとめ
- P.S.
人のためにできることを考える
本当にちょっとしたことをやるだけでいいのです。
たとえば、職場にいるときに、毎日1つでかまいません。
5分間でもかまいません。
ほかの人のために、何かできることを考えて、それをやってみましょう。
メール1本でもいいです。
「ありがとう」という言葉1つを伝えるだけでもいいのです。
とにかく、まわりの人のために、何か協力できることをやるのです。
そうすると、今度はまわりの人が自分に協力してくれるようになります。
誰かのために何かしようと思って日々生活することができているでしょうか。
「何のために働くのか」という問いに対して、「お客様のため」とか、「社会のため」とか答えることは多くあると思います。しかし、そんな大それたことを言う前に、小さなことでもいいから人の役に立とうと意識してみるというのは良いかもしれません。
漠然と意識しても実行するのは難しいので、ルールを決めるのがいいと思います。「一日一個ごみを拾おう」とか、「お金を払う時は、目を見て『ありがとう』と伝えよう」とか、「社内ですれ違う人には全員に挨拶しよう」とか。
どんな些細なことでもいい。人のために何かするという習慣はとてもいいものです。人に感謝されるためにやるわけではありません。見返りのためにやるわけでもありません。そうした方が社会が良くなると自分が思うから、自己満足でやるだけです。
ごみを拾ったって誰も見ていませんし、この世の中にはたくさんのごみがあって、あなたがごみを拾ったからって世界は大してきれいになりません。目を見て「ありがとう」と伝えても、そっぽを向かれるかもしれません。元気に挨拶しても無視されるかもしれません。
しかし、そんなことは問題ではありません。そんなことに気を取られて、ストレスを溜めてしまっては何の意味もありません。最悪の状況を念頭に置いて行動していれば、相手の反応を気にすることなんかありません。
あなたが誰かのために何かしたということに意味があるのです。「誰かのために」という気持ちを持つことができれば、「お客様のため」とか「社会のため」とかといったきれいごとにしか聞こえないようなことにも、心から共感することができるようになります。すると、自分の仕事に意味を感じることができて、仕事が楽しくなっていく。「情けは人の為ならず」。
830もルールを決めました。
「職場のトイレを使ったら、きれいに洗面台を拭く」というルールです。
洗面台はいつも水が飛び散っていて、いい気持ちにはならない。
だから、830が使った後は、飛び散った水をきれいに拭きとろうと決めました。
とっても些細なことです。だけど、ここから始めようかなと思います。