今回からは、「『人の上に立つ』ために本当に大切なこと」を紹介させて頂きます。
知識のある人が、腕のいい人が、経験豊富な人が、リーダーになれるわけではありません。人の上に立つリーダーとしての素質と、一個人として成績を残すための素質は全く別物です。
リーダーとなるためには何が求められるのか、考えてみる必要があるでしょう。
- リーダーの人格
- 人生を愛する指導者
- まとめ
リーダーの人格
「自分は誠実な人間だ」と口で言うのはたやすい。しかし、行動こそが人格の真の指標である。あなたの人格は、あなたが何者であるかを決定する。あなたが何者であるかは、あなたが何を見るかを決定する。あなたが何を見るかは、あなたが何をするかを決定する。
だから、リーダーの人格と行動は、絶対に切り離して考えることができない。
リーダーというのは、人の上に立ち、多くの人を先導していく存在です。頭がいいとか、仕事が速いとか、そんな理由で人を先導することはできない。人を先導していくために求められるのは人格です。誰もがついていきたいと思えるような人格を兼ね備えていないと、リーダーになることはできない。
リーダーになるというのは、みんなの見本となり、人として正しい道を歩んでいくことです。人の道を踏み外してしまっては、誰もついてきてはくれないでしょう。
人はどこを見て人格を判断するのか。それは人の行動です。どんな行動をとったかで、人はその人の人格を判断します。真のリーダーは、一挙手一投足から神経を研ぎ澄ます。どれだけ口が上手くても、本当の意味で人格者でなかったとすれば、最後には見透かされてしまうでしょう。誰もついてきてはくれない。
真のリーダーシップは、必ず他者に関わり、他者を関わらせる。リーダーシップについて、「先導しているつもりでも、誰もついてこなければ散歩しているにすぎない」という格言がある。部下は、人格に難があると感じるリーダーを信頼せず、やがてついていくことをやめてしまう。
「先導しているつもりでも、誰もついてこなければ散歩しているにすぎない」
人に信頼してもらい、ついてきてもらうためには、人格者でなければならない。リーダーシップ論やプロジェクトマネジメント論。人をまとめるためのスキルはたくさん紹介されているでしょう。しかし、真のリーダーになるために求められるのは、そんな小手先のスキルではない。どれだけ人として正しく生きてきたのか。どれだけ自分を律し、他者のために貢献してきたのか。そういった日々の行動の積み重ねが、人格を形成していく。リーダーたるもの、日々鍛錬を積み、信頼される人格を作り上げていかなければならない。